http://www.hearstrecords.com/
http://kanouso-movie.com/
人々の耳と心を一瞬で掴んでしまう歌声を持ったヒロイン“小枝理子”率いる3人組バンド・MUSH&Co.も、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』から飛び出してCDデビューする劇中バンド。映画で使用される楽曲を手掛けた音楽プロデューサー・亀田誠治を圧倒したという17歳の新人・大原櫻子の歌声は、原作で描かれる理子の魅力そのものだ。ドラム経験は初めてながら“一生続けたい”とドラムの魅力を語る森永悠希、“バンドがやりたくなった”と目を輝かせる吉沢 亮。ほのぼのとした中にもピュアな志を貫くミュージシャンを好演した3人に聞いた。 

──ひと足先に映画を拝見しました。こうして3人並んで取材を受けていらっしゃると、何だか映画の世界にお邪魔してるような感じです(笑)。

大原櫻子(以下、大原)「うわぁ(笑)! 面白い!」

吉沢 亮(以下、吉沢)「そうかもしれないですね(笑)」

森永悠希(以下、森永)「あははは!」

──実際の公開はまだ先ですが、皆さんはご覧になっていかがでした?

吉沢「いやぁ、本当にいい作品に仕上がってると思いますよ。映像もすごくスタイリッシュですし」

森永「僕、男子ですけどキュンキュンしっぱなしでしたよ(笑)。ラストシーンとかヤバいじゃないですか、音楽とのマッチの仕方が。本当に素晴らしいと思いました」

大原「映像がこんなにも美しいんだなっていうのがまずありましたね。自分がその中にいるってことが不思議な感覚でしたけど、本当に音楽の迫力と映像の美しさが詰まっている作品だなと思いました」

──3人はもともとバンドを組んで音楽活動をやっているという設定ですが、楽器の経験などはあったんですか?

吉沢「僕のパートはギターなんですけど、今まで楽器なんて触れたことがなかったから、この仕事が決まって実際にギターを弾くって聞いた時は、すごく楽しみだなという気持ちになりました。それまではリコーダーしか吹けないくらいでしたから、ギターの難しさなんて全然分かってなかったんですよ(笑)。そんな軽い気持ちで始めたんですが、楽器って本当に奥が深いんだなと思いました。弦を押さえているつもりなのに指が浮いてたり、違う弦にちょっとだけ触れてしまったことで音がちゃんと鳴らなかったり…。すごく難しかったです」



大原「私は歌とアコギ(担当)なんですけど、高校時代に友達がバンドを組んでいたので、ギターを弾いてる人の姿を間近では見てたんですね。でも自分はボーカルだけだったし、ギターなんて持ったこともなかったので、今回のレッスンではギターの安全な持ち方から教わりました(笑)。まずはギターと友達になることから始めたって感じですね」



森永「僕はドラム(担当)ですが、ドラムって手足(の動き)がバラバラだし、1曲叩くと“温泉にでも入ってきたんですか!?”って言われるくらい顔が真っ赤になって、汗びっしょりになるんですね(笑)。でも叩いてると楽しくて、奥が深くて、一生やっていこうって思えるくらいハマってしまいました。そんな楽器に出会えたことがすごく嬉しかったですね」



──役のためとはいえ、練習は大変ですよね。

森永「いやもう、僕は電子ドラムを買っちゃいましたから(笑)」

吉沢「僕は練習用にギターを1本お借りしてるんですけど…、やっぱりマイギターがほしくなっちゃいますよね(笑)。やっぱり慣れることが一番だと思うので、しっかり弾いて練習するのはもちろんですけど、テレビを見てる時なんかも常に触れているようにはしました。指先が剥けたり、硬くなったりもしましたけど、ちゃんと音が鳴った時の嬉しさはハンパじゃないもんね?」

大原「嬉しいよね!」

吉沢「MUSH&Co.の曲は結構難しいんですけど、何とか弾けるようになった時は“自分、天才なんじゃない!?”って思っちゃうくらいでしたから(笑)」

大原「分かる、分かる(笑)!」



──きっと今、楽器の練習をしている読者の皆さんもうなずいてると思いますよ(笑)。

大原「(笑)。私、苦手なものが出てくると逆に面白がるというか、難しいコードとかあったら“できない…(ため息)”じゃなくて“できなーいっ!!”って思いっきり口に出すことでオープンにして(笑)、そこを重点的に練習するんです。難しいことが楽しいんですよね、何だか(笑)。今もまだまだですけど、弾くたびにギターの魅力が分かっていくような気がしています」

──ドラムの練習に関しては?

森永「とにかく基礎(練習)を大事にしないと、曲が叩けるようになっても“リズムとかが狂ってくるからね”ってことをずっと言われていました。だから曲の練習も、まずは基礎をじっくりゆっくり30分ぐらいやってから始める感じでしたね。あと、先生から最初に“この楽曲、どう思った?”って聞かれて“難しそうだと思います”って答えたら、“そこで負けちゃダメだよ”って言われました。ドラムセットってかなり大きいし、叩くとすごく大きな音も出るじゃないですか。そこでも“怖がっちゃダメだ”って。“絶対にコイツを乗りこなしてやる!”“絶対にこの曲を叩けるようになってやる!”って思わなきゃダメだって、気持ちの部分から教わりましたね」

※続きは月刊Songs12月号をご覧ください。

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