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AKB48恒例の“シングル選抜じゃんけん大会”で見事優勝した松井珠理奈。彼女がセンターを務める楽曲は、何と『鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの』という76文字ものタイトルを持つナンバーになった。とはいえ、楽曲自体は非常に軽快で、2013年を明るく締めくくる作品になっている。

──“AKB48 34thシングル選抜じゃんけん大会”で優勝し、今回のシングルではセンターを務めるわけですが、どんな気分ですか?

「嬉しいです。今までダブルセンターはあったんですけれど、1人でのセンターは初めてなので。でも、緊張もしていますし、不安です」

──やっぱりプレッシャーがあるんですね。SKE48でセンターを務め、AKB48の『UZA』(2012年10月)でもダブルセンターを務めた珠理奈さんがそんな気持ちになるくらい、AKB48のセンターって特別なものですか?

「そうですね。やっぱり誰しもがなれるわけじゃなく、1人しかなれないものなので、どうしてもプレッシャーは大きいと思うんです。だから、いつも大変だなって思っていましたし、それをじゃんけんで決めちゃっていいのかな? って思ったりもしました(笑)。でも、勝ったからには全力でやります!」



──せっかくセンターを務めるからには、たくさんの人に愛される楽曲にしたいですもんね。それにノリノリで楽しい曲なので、きっとファンの人も大好きなタイプの楽曲だと思います。

「そうですね。AKB48の曲の中でも、人気のある楽曲を作ってくださった織田哲郎さんの作品ですし、私も初めて聴いた時からファンの方が好きになってくれるに違いないって思いました」

──今まで織田さんがAKB48に作った楽曲も好きなんですか?

「はい。AKB48がやっている“リクエストアワーセットリストベスト100”(※AKB48関連楽曲の中から、ファン投票による上位100曲をカウントダウン形式で披露する真冬の恒例イベント)という楽曲の総選挙みたいなのがあるのですが、その時に織田さんの曲は必ず上位に来ているんです。ですので、そういう方に作っていただけたのは嬉しいですし、この曲もそうなったらいいなって思っています。ファンの方は私がセンターということで、きっとカッコいい曲が来るよねって思っていたみたいなんですね。すごい踊るんだろうな〜、みたいな。私自身もそうなんじゃないかなって思っていたところはあったのですが、でき上がった曲を聴いたら16歳らしい等身大な曲だったので、意外でしたけど嬉しかったです」

──実は楽しい曲が好きなんですか?

「楽しい曲もカッコいい曲もどっちも好きですし、どっちもできると思っています。今回の曲みたいな時は、ちゃんとそういう感じの顔になりますから(笑)。だから、今回は思いきり若さを出しました(笑)」

──ハジけた感じですもんね。特に最後の“好き!好き!”っていう部分は、ライブでもめちゃめちゃ盛り上がると思います。

「そうですね。そこはコール&レスポンスなので、ぜひ、みんなで一緒に叫んでほしいです。それにこういう曲って、シングル曲としてはあるようでなかったと思うんです。特に今のAKB48では歌わないだろうな〜って思われていたかもしれない。もう大人なメンバーが多いですからね。でも、今回の選抜メンバーはすごく若くて。いつもは私が一番年下なんですけれど、私より若い子がいますから、それを思うとすごくピッタリな曲かなって思います」

──ただ、曲は軽快なアップチューンなのに、歌詞はちょっと切ないですよね。そのギャップも面白かったです。

「そうなんですよ。この歌詞に出てくる男の子は、好きな子を遠くから見守るみたいな感じじゃないですか。でも私自身は、どっちかというと男の人にはグイグイ来てほしいんです。だから、もっと頑張って! って思っちゃいました(笑)」



──好きだったらいっとけ! 見守ってる場合じゃないだろう! と(笑)。

「そうそう(笑)。“僕はこの想い語らない”とか、切なすぎます。“今の距離がちょうどいい”とかイヤなんです。男の子だったら男らしく頑張って! って思います(笑)。でも、たぶん学生とかだとこういう人って多い気がするんです。好きな女の子が登校してるところを遠くから見ている。それでいい、みたいな。そういう様子が想像できました」

──好きって言っちゃったら友達という関係さえ壊れそう。だから、それはイヤだなっていう気持ちなんでしょうね。

「だと思います。歌詞を読んだら2人は幼なじみみたいだから、その距離感のまま、ずっと見ていたいってことなんでしょうね。それはそれでリアルだと思います」



──はい。共感する人は多いと思いますよ。

「そうだと思います。“妹みたいだった君が、いつの間にか大人になっていてハッとした”っていう感じの歌詞があるんですけれど、そこなんて本当にありそう! あれ!? キレイになってる! みたいな(笑)」

──ね(笑)。だから、歌詞に描かれていることだけじゃなく、それ以外の2人の歴史も想像できる曲だなって思いました。

「確かに。ステキですね〜。さすが秋元(康)先生」

──それだけに色んな意味で聴いていて楽しい曲なんですけど、実際にレコーディングしたら難しかった部分はありましたか?

※続きは月刊Songs1月号をご覧ください。

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