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Honey L Daysの新曲『君色デイズ』は、剛力彩芽の初主演映画としても話題の『L♡DK』の主題歌として書き下ろされたものだ。女子中高生に絶大なる人気を誇っている少女マンガが原作とはいえ、恋した時のピュアな感情や相手を思う気持ちはどんな世代であっても共感できるもの。そんな感覚を見事に落とし込んだ本作について、また、彼らの高いスキルを感じさせるボーカルが印象的なカップリング曲についてもじっくりと語ってくれた。
Photo:笹原良太 Text:山田邦子

──新曲『君色デイズ』、いよいよリリースですね。



KYOHEI「はい。僕らは映画『L♡DK』の宣伝大使にも任命されたので、全国の色んな場所で『君色デイズ』を歌わせていただきながら、映画のPRもしてきました。“はじめまして”の方もいらっしゃるような会場が多かったのですが、今回の曲はポップで前向きになれる恋愛ソングになっているので、聴いてくださってる皆さんの笑顔で僕らもハッピーになれたんですよね」



MITSUAKI「前作『涙のように好きと言えたら』(2013年12月)は聴いているとグッ…と込み上げるような楽曲でしたけど、今回はガラッと変わって、最後はみんなで手拍子しながら明るい気持ちになれる。リリースに向けて、そして春に向けて、たくさんの笑顔に触れながらプロモーションをさせていただけました」

──楽曲を書き下ろすにあたって、一番大事にしたのはどういう点だったんですか?

KYOHEI「まず脚本を読ませていただいたのですが、この世界観を僕ら男2人の声でどう表現しようか? というのが最初にありましたね。でも、最後のホッとあったかくなるような感じとか、青春真っ只中の感じ、恋心…。そういうところを踏まえて、聴いているとつい笑顔になってしまうような明るい曲調がいいんじゃないかということで、曲を書き始めたんです。歌詞は、主人公の2人が持っている空気感とか、作り出すストーリーなんかを自然な感じで伝えられるようなものになるよう、心掛けましたね」

MITSUAKI「この曲と映画、セットで楽しんでほしいなっていうのがすごくあります。自分達の曲なんですけど、映画を見ていると、そういうことも忘れてしまうくらい2人のストーリーと曲がマッチしてるんですよ。この曲は恋の始まりみたいな部分も表現しているんですけど、恋に年齢なんて関係ない。振り回されたり、自分のペースを乱されたりするのも、恋が始まった頃の楽しさだったりするじゃないですか。駆け引きとかね。映画は青春真っ只中ですけど、年代は関係なく聴いてもらえると思うし、Honey L Daysらしさもちゃんと出せた1曲になったなと思っています」

──映画のために書き下ろしたとはいえ、知らず知らずのうちに自分の恋愛観なんかも出てしまうのかなと思いますが、その点はいかがですか?



KYOHEI「出て…ますね(笑)。1番の歌詞は、(剛力彩芽演じる)葵のようなキャラの人が恋愛対象だった時の気持ちも重ねて作ったんですよ。頑張り屋でたまに空回りもするけど、筋が通っていて譲れないものを持ってる人。歌詞にある“派手な感じじゃない でも 控えめじゃない”、まさに葵のような女の子が自分のタイプでもあるというか」

MITSUAKI「そこ、分かるかも(笑)。自分もあんまり派手な人は最初受け付けなかったりするけど、2人になったらグイグイ来てほしいんですよね(笑)。口数が多いほうじゃないので、2人とも黙っちゃったら会話もハズまないじゃないですか」

KYOHEI「(笑)。でも、特定の人のことよりも、恋愛中の心情とか情景を歌っている部分が多いので、どんな恋愛観を持ってる人にもきっと共感してもらえるんじゃないかなとは思っています」

──レコーディングはいかがでした?



MITSUAKI「やっぱり曲が曲なので、気を張ってというよりも歌詞の世界観とか、思いのままに歌いましたね」

KYOHEI「ロックすぎないように気を付けました。ガーッといける曲調でもあるけど、ちょっと優しくというか、相手を思って歌う感じを模索しましたね。2人の声が重なってハモったりユニゾンしたりするとまた強くなるので、気持ちとして高ぶっていても、声に出しすぎないように」

MITSUAKI「そうだね。でもカップリングの『The way of my life』は真逆で、かなり難しかったというか。KYOHEIに色々ディレクションしてもらいました」

──『The way of my life』も映画『俺たちの明日』(眞木大輔【EXILE MAKIDAI】主演)の挿入歌なんですよね。ヒリヒリとした感情が押し寄せてくるようでした。

KYOHEI「僕はこの映画の音楽監督もやらせてもらったのですが、実は『The way of my life』は、手に汗握るようなクライマックスで流れるんです。主人公の色んな感情が入り乱れて描かれている場面なので、メロディーはもちろんですけど、言葉のどれ1つをとっても主人公の感情からはみ出したくなかったんですよ。そこはすごく守りたかった。だけど、僕らの等身大のリアルな歌じゃないと響かないなというのもあったので、そこが難しくもありましたね」



※続きは月刊Songs5月号をご覧ください。

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