秦 基博 |
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──新曲の話をうかがう前に2年振りに行なったアコースティック・ライブ“GREEN MIND 2014”を無事終えての感想からうかがいましょうか。
「新しい始まりになればいいなと思って今回トライしたんですけど、今までの“GREEN MIND”を踏まえつつ、2008年の第一回目にやろうとしていたイメージを形にしていけたので、そういう意味では充実したいいツアーでした」
──オーストラリアのMATON社で作った新しいギターの使用感はいかがでしたか?
「ボディーは昨年のツアーから使っているMATONよりも大きいですし、材質的にもパワーがあるものを使っているんです。最初のうちは新しいギター特有の若さが感じられましたけど、弾けば弾くほど馴染んでいきましたね」
──乾いた感じの音というかソリッドな音というか、すごく鳴りが良かったですね。
「あれがMATONの良さなんです。新品なのにちょっとオールドっぽい音がするっていう。そのへんがすごくいいなと思いますね。あと、ピックアップのバランスもすごくいいんですよ」
──さて、その“GREEN MIND 2014”ツアーのアンコールで17枚目のシングルとなる『ひまわりの約束』を弾き語りで披露していましたが、この曲は3DCGアニメ映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌ですね。試写も見られたそうですが、いかがでしたか? 私も見せていただきましたけど、涙線が緩みっぱなしで本当に素敵なストーリーでした。
「いち観客として、いい映画を見たなと思いました。こういう素晴らしい作品に関われたことは純粋に嬉しかったですね。今年初めにオファーをいただいた時、小さい頃から読んだり見たりしてきた“ドラえもん”の、しかも映画の主題歌を自分が歌うんだな…ってちょっと現実味がなかったというか、夢のような感じもあったんですよね」
──曲を作る上でのイメージというのは?
「監督さんを始めスタッフの方々から、優しいというか、じんわりと沁みるような曲調にしてほしいというリクエストをいただいたので、当初からミディアム・バラードかなと考えてはいました。脚本も読んでいましたし、映画の最後に観客に何かをそっと手渡せる楽曲になればいいなと思って作り始めたんですよね。それでAメロを作る時にアコギのイントロのリフができて、そこからイメージが広がっていきました」
──あのアコギのイントロは、たまらなくグッときますよね。
「アコギらしさもあるし、自分の好きなフレーズというのもあるので気に入っています」