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一度聴いたら忘れられないインパクトの超ポップチューン『ケラケラじゃんけん』と、路上ライブ時代から温めてきたバラード『STATION』。ケラケラ初の両A面シングルには、両極に振り切ったケラケラの魅力が満載だ。10月29日には待望の2ndアルバム『ケラケランド』もリリース。シンガーとして、そしてソングライターとしての3人の個性が色濃く反映された1枚だ。
Photo:笹原良太 Text:山田邦子

──新曲『ケラケラじゃんけん』は前回のツアーで披露されていましたが、一度聴いたら忘れられないインパクトがある楽曲だなと思って、すごく印象に残っていました。



全員「ありがとうございます!」

ふるっぺ「ライブ用にと思って作ったんですが、結構評判も良く(笑)、シングルにしようってことになりました」

MEME「まさかのですよね(笑)」

──じゃあ、ライブに来てくれたみんなの反応が良かったからこその音源化ということでもあるわけですね。

森さん「そうですね」

MEME「確かに、初めて聴いた人でも楽しんで踊ってくれてましたからね。でも最初はちょっと怖かったんですよ。“え〜!? じゃんけんの歌??”って思われるんじゃないかなって。実際に曲の中でじゃんけんをやるから、ちゃんとやってくれなかったらどうしようとか」

──そんな不安なんて吹き飛ぶ盛り上がりでしたよ(笑)。



森さん「良かったです(笑)」

MEME「ツアーのあと、幼稚園に踊りに行ったりもしたんですけど、小さい子なんかは一発で覚えてくれましたね。今、『ケラケラじゃんけん』のダンスコンテストとして動画を募集してたりもするんですけど、ちっちゃい子達はもちろん、大人の皆さんもカラオケとかで盛り上がって踊ってほしいなぁって思ってます」

──これは、もともとじゃんけんの曲を作ろうと思って書いた曲なんですか?

ふるっぺ「そうですね。ライブを初めて見た人でも楽しめる曲を作りたいなと思っていたのですが、じゃんけんだったらみんなできるかなと。じゃんけんが題材の曲っていうのも面白いかなと思って、作ることにしました。もともとAメロとサビは別々の曲としてあったもので、どっちを広げていこうかな? って1年ぐらい悩んでたんですよ。テンポもキーも違っていたから。そうこうしてるうちにワンマンライブも近付いてきて、これはもうタイムリミットやなと(笑)。で、思い切って合体させたら意外と転調もうまくいって、ようやく完成したんですよ。単純に聴こえると思うんですけど、自分的には苦労した曲なんですよね」

──しかし、本当に良くできてるなぁと感心させられる楽曲だと思いました。

ふるっぺ「ありがとうございます。まぁ、さっきも言いましたけどまさかこれがシングルになるとはって、ファンの方もビックリされてるみたいですけどね(笑)。でもCD化するにあたって、ライブでやってた時とは歌詞も少し替えたんですよ。じゃんけんを擬人化して人間模様に例えたりとかして。今、何かうまくいってないことがあっても、頑張っていたら、何かでは勝てるかもしれないなって思ってもらえるかなと」

──グー君はパーさんに勝てないけど、パーさんはチョキちゃんに勝てない。“誰かは誰かに負けるけど 誰かは誰かに勝てるんだ”っていう歌詞がありますね。

ふるっぺ「はい。部活とかで“アイツには勝てないな”って思ってる人がこれを聴いて、“じゃあ、自分だけにできるものって何だろう?”って模索するキッカケになってくれたら嬉しいし、社会に出て“何だか平等じゃないな”って思うことがあるかもしれないけど、“じゃんけんみたいな平等な勝負をしようぜ!”って気持ちになってくれたらなって。何かしらきっと共感してもらえるところがあるんじゃないかなって思っています」

──もう1曲の『STATION』は、路上ライブでずっと歌ってきた曲だそうですね。

ふるっぺ「はい。ファンの方からも“いつ出すんですか?”って言っていただいていたのですが、僕らも大切に温めてきた曲です。実体験も少しは入ってるんですが、それよりもドラマとか映画を見ているような感覚で聴けるような、情景が浮かぶストーリー性のある曲を作りたいなと思って広げていった曲。例えこういう経験をしたことがない人でも、入り込んで聴いてもらえるような曲になったと思うので、ぜひ歌詞に注目して聴いてもらえたらなと思っています」

MEME「私、高校時代に付き合っていた彼と受験でいっぱいいっぱいになっちゃってお別れを言ったんですけど、帰りの電車で悲しくなっちゃって1人で泣いたんですよ。それを思い出す曲でもありますね」

※続きは月刊Songs11月号をご覧ください。

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