http://www.okamotos.net/
昨年10月に初の日比谷野外大音楽堂・ワンマンライヴを成功させるなど、デビュー5周年のアニヴァーサリーを派手に飾ったOKAMOTO'S。2015年第1弾シングル『HEADHUNT』(TVアニメ『デュラララ!!×2 承』オープニングテーマ)は、「パッと聴いた瞬間“カッコいい!”と思えるような曲にしたかった」(オカモトコウキ)というオーセンティックかつポップなロックチューン。ロックの本質をガッチリ掴みながら、圧倒的な演奏テクニックと共にキャリアを積み重ねてきたOKAMOTO'Sは、2015年もさらなる躍進を遂げることになりそうだ。
Photo:秋倉康介 Text:森 朋之

──2015年最初のシングル『HEADHUNT』は、OKAMOTO'Sらしいオーソドックスで勢いのあるロックナンバーですね。



オカモトショウ(以下、ショウ)「自分達にとっては単に2015年一発目というだけではなくて、5周年イヤーとして活動した2014年を経てからの最初のシングルですし、“ここから10周年に向けて、新しい一歩を踏み出す”という想いを込めた特別な1枚になりました。それくらい大事な曲というか」

オカモトコウキ(以下、コウキ)「うん。日比谷野外大音楽堂のワンマンライヴがあって“次にどう攻めるか”ということを考えた時に、とにかくストレートにカッコいい曲にしたいと思ったんです。普通の(エイト)ビートで、パッと聴いた瞬間に“カッコいい!”と思える曲というか。今のロックバンドに、実はそういう楽曲が少ないと思うんですよ。歌詞やビートなど、曲を聴いたあとの話が中心になっている印象もあるし」

──そうかも。4つ打ちのビートとかインパクトのある歌詞とか、手法の話がメインになっているというか。

コウキ「例えば『Get Lucky』(ダフト・パンク)なんかは、ラジオで聴こえてくるだけで“何これ!? カッコいい!”と思うじゃないですか。そういうことをOKAMOTO'Sでもやりたいと思って」

ショウ「そうだね。『HEADHUNT』は、いしわたり淳治氏(作詞)、大久保友裕氏(アレンジ)と一緒に制作したんです。自分達が初期3部作(『10'S』/2010年5月、『オカモトズに夢中』/2010年11月、『欲望』/2011年9月)と呼んでいるアルバムをリリースしたあと、壁にブチ当たっていた時期にも一緒にやったチームなんですよ、実は。その時は『マジメになったら涙が出るぜ/青い天国』(2012年7月)というシングルをリリースして、それがセルフタイトルのアルバム(『OKAMOTO'S』/2013年1月)に繋がって。バンドとして自立して歩いていけるキッカケになったチームとこのタイミングでもう一度やることにも、すごく意味があると思ったんです」

──今回の制作はどうでした? おそらく以前とは違う発見もあったと思うのですが…。



ショウ「やっぱり視点の置き方が違うんですよね。俺達はどうしてもサウンドを追求してしまうし、音楽で全てを語ろうとするんですけど、例えば淳治さんはまず“この言葉を使ったら、相手(リスナー)にはどう聴こえるか?”ということを考えるんですよ。今回はアニメ(『デュラララ!!×2 承』)のオープニングテーマになると決まった段階で、2人でアニメを見ながら歌詞の構想を練っていたんです。そういう時も視点が違うんですよ、淳治さんは。主人公のしゃべり方に注目して“これは普通のしゃべり方なんだけど、この作品の中では一番カッコ良く聞こえる。よくできてるよ”って話してくれたり。色んなアーティストに歌詞を提供して、しかもたくさんのヒット作を出している人ですからね。モノを作る人間としてすごく刺激をもらったし、今回の歌詞も淳治さんに導いてもらったところもありますね」

※続きは月刊Songs2015年2月号をご覧ください。


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