Silent Siren *撮りおろし4ページ |
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──3rdアルバムが完成しましたね。タイトルはズバリ、『サイレントサイレン』。シンプルなんだけど、込められた意志の重みも感じるタイトルだなと思いました。
ひなんちゅ「どっちの意味もあるかな。1周回ってシンプル、みたいな(笑)。最初は考えすぎちゃったんですよ。色んな案が出たんだけど、私達はこれまでどんな曲であっても、ポップも好きだしロックも好きで、表と裏じゃないけど持ってるのは1つの顔だけじゃないんだってことをずっと言ってきたんですけど、武道館が終わったこのタイミングで、うちらが今までやってきたことを総称したら何かってなった時に、あぁ、それってつまり“Silent Siren”のことだよねってなったんです」
──つまり“無音の警告”。1曲目のインストのタイトルにもなっていますが、これも両極の意味を持つ言葉ですからね。
ひなんちゅ「はい。インディーズの1枚目でミニ・アルバムに『サイサイ』(2012年2月)っていうタイトルを付けたんですけど、あの時はちょっとでも覚えてもらいたいっていう気持ちを込めてそうしたんですね。でも今回は“サイサイ”ではなく“Silent Siren”ですっていうことをもっと知ってほしくて、名前をフルで出したっていうのもあるんです」
──なるほど。こういうアルバムにしたいな、なりそうだなというビジョンはいつ頃から見えてました?
ひなんちゅ「去年『ラッキーガール』『BANG!BANG!BANG!』『恋い雪』っていう、いわゆるポップチューンをシングルとして出してきましたけど、そういう曲を作ってる時に、今回のアルバムに入っている『Routine』とか『女子校戦争』みたいなものを作ってたんですよ」
──かなりロックなアプローチのナンバーですね。
ひなんちゅ「そう。表でポップチューンのプロモーションをしながら、裏でこういうのを作ってたのは何か面白かった(笑)。両方あってのサイサイだよなって思いながらだったから、そういう中で見えてきたんだと思います。それが実際こうやって形になったわけで、これまでよりも全然幅が広がってますよね」
あいにゃん「シングルのカップリングにもあったけど、今回はアルバムの半分以上がそういう濃い感じの曲になってる。このタイトル通り、Silent Sirenのポップな一面、ロックな一面の両方を、アルバムとして全面に出せたのがすごく嬉しいです。“これが今のSilent Sirenだ”って言える自信作」
──アルバムというサイズになったからといって、これまでカップリングで見せてきた遊び心やチャレンジが全く薄まっていないのがこのアルバムの特徴だなと思いました。そして、それがどんどんSilent Sirenらしさになってきたなって。
ゆかるん「ありがとうございます。確かに、ポップとロックの振り幅が一番あるアルバムなんですよね。サウンドだけでなく歌詞を見ても、例えば『Routine』では“生きたい”とか“死にたい”なんてこれまでにはなかったようなワードも出てくるし、逆に『曖昧 me mine』では、恋する女の子が聴くとワクワクドキドキするようなカワイイ世界観になってるし」