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可憐Girl's、さくら学院での活動を経て、昨年4月にアルバム『永遠と瞬間』でデビューした武藤彩未。松田聖子を始めとする80年代アイドルのDNAを現代に昇華させた楽曲やパフォーマンスが話題となり、今年4月には渋谷公会堂での初ワンマンが決定するなど、俄然注目を集めているアイドルだ。そんな彼女が待望の2ndアルバム『I-POP』をリリース。ライブで感じ取ってきたリアルな反応を生かし、オリジナリティーに磨きをかけて作り上げた全8曲について聞いた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:山田邦子

 

──2ndアルバムのタイトルは『I-POP』。ここには色んな意味が込められているそうですね。



「はい。この“I”には、皆さんから愛されるようにっていう願いを込めての“愛”であり、80年代以降の色んなジャンルを辿って私流の音楽にさせていただいたなっていう思いが強いので、アイデンティティー(Identity)の“I”でもあります。そしてもちろんアイドル(Idol)の“I”も! 探したらキリがないくらいなんですが、そういったたくさんの“I”を込めたアルバムなんですよ。私もすっごくお気に入りのタイトルです」

──2枚目のアルバムを作るにあたって、彩未さん自身はどういうイメージを描いてました?

「やっぱりキャッチーなものですね。パッと聴いて皆さんにインパクトを与えられるようなもの。デビュー・アルバムも私自身100点満点の大満足な作品だったんですが、どちらかというと聴き込んでどんどん良さが伝わるようなアルバムだったかなと思うんですね。でも今って、CDを聴く時間を作ってもらうことすら大変な時代だったりすると思うので、とにかくパッと聴いて覚えてもらえるような楽曲を中心に作って、私のことをまず知ってもらって、私の楽曲を聴いてもらえたらいいなってことを考えていました。そういう意味での“POP”でもあるんですよね」

──すでにライブで披露されている楽曲もありますが、こうして音源として聴くと改めていい曲だなぁって思いました。



「ありがとうございます。自分で言うのも何なんですけど、ホントにいいアルバムなんですよ(笑)! まだライブでやってないのは『Daydreamin'』と『未来へのSign』だけなんですけど、こうして皆さんにCDで聴いていただけるのは本当に嬉しいですね。バラードからロックまで、そして今までになかったEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)にも挑戦させてもらってるんですが、最後まで飽きずに聴いてもらえるかなと思ってます」

──では、今回はその収録曲についての楽曲解説をお願いしたいと思います。まずは『パラレルワールド』。

「今回のアルバムのリード曲。皆さんに元気とか希望を届けられるような楽曲であり、私自身にとっても応援歌になっている曲です。MVも作ったんですが、学校の体育館よりも大きいような場所で、30人の黒子のダンサーさんに協力してもらい、ワンカットで撮ったんですよ。ご覧いただくと分かると思うんですが、とにかくみんなのタイミングを合わせるのが大変で、あの形を作り上げるのに1日半かけて練習しました。今回のアルバムは3つの形態があるんですけど、Yell盤にそのメイキングが収録されているのでぜひ見てみてください」



──赤ずきんちゃんの衣装、似合ってましたね。

「嬉しい(笑)。“赤ずきん”って世界で知られている名作ですよね。歌詞の中に“72億の未来が”って言葉もあるんですけど、赤ずきんちゃんのように、世界中の人が知ってくれるような存在になりたいっていう思いも込めています」

※続きは月刊Songs2015年3月号をご覧ください。

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