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Every Little Thing(以下、ELT)から、約2年振りのニュー・シングル『ANATA TO』が届いた。きらびやかで聴き心地のいいポップスに乗せた、ポジティブなメッセージ。持田香織のボーカルは伸び伸びと響き、「楽しく仕事をさせてもらっている」という制作チームの雰囲気の良さまで伝わってくるようだ。今年でデビュー20周年イヤーに突入する2人に、今作に込めた思いと“現在地”を聞いた。
Photo:秋倉康介 Text:神谷弘一(blueprint)

──約2年振りのシングル『ANATA TO』はビジュアル的にもポップでハジけた印象があり、音楽的にも80年代シンセポップサウンドのテイストも感じさせる楽しい曲に仕上がっています。キラキラした歌詞も含めて、ELTの新しい魅力を引き出す曲でもあると思いました。



持田香織(以下、持田)「去年のアルバム『FUN-FARE』でもお願いしたAndy Plattsさんの曲で、聴いていて楽しかったので、この曲をやってみようということになったんです。AndyさんのMamas Gunというバンドのライブを観に行ったんですけど、すごく楽しそうに歌うアーティストなんですよ。曲にも観ている人を気持良くさせるような魅力が詰まっていて、私も歌っていてとても楽しくなりました」

──歌詞では、ハッピーな感覚をストレートに伝えていますね。

持田「そうですね。言葉を選ばせてもらうのがとても楽しくて。Andyさんの仮歌は英語で、日本語だとどうしてもカクカクした印象が出てしまうこともあるので、柔らかく、リズムが浮き立つようにと考えました。メッセージとしては、日常で様々な人と関わる中で、何が生まれるのか──どんなやりとりをするのが正解か分からないけれど、それをいつも楽しめるのが豊かな人生なんじゃないかなって。聴いている方々が、そんなことを思い浮かべられる楽曲になればいいなと思いました」

──サウンドからもそういう楽しさが伝わってきます。80年代を思わせるシンセサウンドは、伊藤さんの得意分野なのかなと思いました。音作りについてはどうですか?

伊藤一朗(以下、伊藤)「メナード化粧品さんのCM曲ということで、きらびやかなイメージと、メロディーはすごくキュートな曲なので、ヘビーになりすぎず、縮こまりすぎず……というバランスに気を遣いましたね。豪華さはありつつ、あくまで軽快で楽しく、というか」



──確かに、そのバランスが絶妙だと思います。伊藤さんはプレイヤーとしてどんなことを考えましたか?

伊藤「リズムがブレイクするようなポイントがあって、そういう部分は時間をかけて、トリプルトラッキング──同じフレーズを3回弾いて、それをミックスしたりしました。最近、そこまでやっている方も少ないんですけど、ドーンとやらせていただきましたね(笑)」



※続きは月刊Songs5月号をご覧ください。

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