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シシド・カフカの新曲『Don't be love feat.斉藤和義』。フジテレビ系ドラマ木曜劇場『医師たちの恋愛事情』の主題歌として書き下ろされ、彼女が敬愛するミュージシャン・斉藤和義とのコラボレーションによる楽曲だ。私たちが普段のぞくことのできない楽曲制作の現場についてじっくりうかがうと共に、この曲を含む豪華セッション・ミニアルバムについても話を聞いた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:山田邦子

──新曲『Don't be love』は斉藤和義さんとのコラボレーションですね。



「はい。私は以前からずーっと、色んな方とセッションをしたいと言ってきたんですけど、それがついに叶ったという感じです。ようやくシシド・カフカとして“一緒にやりませんか?”って提示できる色ができたと思ったので、今回自分の好きなアーティストさんの名前を挙げさせていただき、まさかの斉藤和義さんからオッケーをいただいたんです」

──“シシド・カフカと斉藤和義”って、ちょっと意外な組み合わせにも感じました。

「もともと大好きだったんですよ。ライブとか見るとすごくロックだし、ステージングも歌もすごくカッコいい。何より、和義さんの音と言葉に心を揺さぶられる瞬間が大好きで」



──作業はどんなふうに進んでいったんですか?

「まず和義さんの曲ができて、2人で歌詞を書いて、私のドラムを録って、歌を録って、和義さんのコーラスを録りました。私、レコーディングの中でもコーラスを入れる作業が一番好きなんですよ。自分の声を重ねるだけでもワクワクするのに、憧れている人の声が自分の声に重なるとなると、もうドキドキして(笑)。すごく嬉しかったです」

──歌詞はやり取りしながら書き上げたんですか?

「まずドラマの台本を読ませていただいて、そこからのイメージで私がバーッと言葉を出したんですね。それも込みで和義さんの曲ができ、私の言葉をブラッシュアップする形で歌詞をはめ込んでくださったんです。そのあと2人でもう一度台本を読み込み、“こういう女性像だから、こういう言葉にしよう”とかやり取りして作りました」

──ということは、ここには2人の女性観が出ているわけですね。



「そうですね(笑)。でも2人ともすごく胸の奥がメラメラしてるタイプだったみたいで、最初は、“諦めたり忘れようとしたりしているけど、どこかで愛を求めてるし、恋に溺れたいって気持ちが強い”みたいな歌詞だったんですね。だけど主人公はもっとその先の諦めを経験している女性だと。忘れようとしていることすら忘れてる女性。恋はしない、仕事に生きるのが当たり前。こんな時に彼氏がいたらな、なんて気持ちが1週間に1ミリもない人だったんですよね。本当にそんな人いるの!? って感じでしたけど(笑)」

※続きは月刊Songs6月号をご覧ください。

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