三浦大知 *撮りおろし4ページ |
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──ニュー・シングル『music』、素晴らしく開放的でパワーのある曲ですね。聴いてるだけで顔がニヤニヤしちゃいました。
「ハハハハハ(笑)。ありがとうございます」
──ハンドクラップを効果的に使ったリズムのアレンジもそうですが、今までの楽曲とは違うテイストだなって。
「そういう反応、僕としてはけっこう意外なんですよね。“新境地ですね”って言っていただくこともけっこうあるんですが、自分としてはいつも通り、グッドミュージックを作ろうという気持ちから生まれてきた曲なので。“ハッピーな感じがいいよね”みたいなことは言ってたんですけど……ありそうでなかった感じなのかな? もちろん、喜んでいただけるのは嬉しいですけどね」
──トラックを聴いた瞬間から、曲のイメージは見えてました?
「うん、そうですね。乗りやすいトラックだし、メロディーもキャッチーで。ライブでもみんなで盛り上がれそうだなって。その時から“音楽のことを歌にしたら良さそうだな”って思ってたんですよ。『The Entertainer』(2013年11月)というアルバムをリリースして、ツアーを行なって。そのあと、音楽について歌うのはいいだろうなと思ったし。サビの1行目は、曲を作っている時にいつも思っていることですからね」
──“たいせつに育んだ音 届けみんなのもと”ですね?
「そういうことを改めて口にすることは少ないですけど、いつも試行錯誤しながら、頑張って作っているので。そうやって作った曲を1人でも多くの人に聴いてもらえたらなって…。すごくナチュラルなメッセージが込められた曲だと思います、『music』は」
──『music』のパフォーマンスはどんな雰囲気になりそうですか?
「お客さんと一緒にワイワイやる感じですね。もともと“ダンスは必要なところにあればいい”という考え方だし、この曲に関しては“たくさん踊る感じではないな”と当初から思っていたので」
──あくまでも曲を引き立たせるのがダンスの役割ということですか?
「というより、曲とダンスが並列なんですよね、自分の中では。音楽があることでダンスが良く見える、ダンスがあることで音楽がより充実するというのが理想なので」
──なるほど。シングルの他の収録曲も充実していますよね。個人的には『I Remember』のギターとボーカルの絡みがすごく印象的でした。
「心地いいですよね。ギターのカッティングの中に隙間があって、それがタテのリズムに繋がってるんですよ。だから、すごくダンスにも合うんですよね。歌詞に関しては、デモの段階から“I Remember”というフレーズが入っていて、耳心地もいいから、それを活かしたいなと。あとは三浦大知のソロ・デビュー10周年というタイミングも反映されていますね。表題曲が『music』なので、音楽にまつわるテーマがいいだろうなって」
──音楽への思いと“I Remember”というフレーズが繋がった?
「色々な思いがありますけど、音楽に出会った時の衝撃だったり、その時に感じた憧れの気持ちは色褪せないですからね。例えば『BLACK OR WHITE』(マイケル・ジャクソン)を初めて見た時の衝撃もそうだし」