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DreamやE-girlsで活躍中のAmiのソロ・デビューが決定した。ソロとしての第1弾シングル『ドレスを脱いだシンデレラ』は、恋する乙女心をストレートかつキュートに描いたナンバー。ラブリーだけどリアルな世界観は、Ami自身が望んだものだそうで、グループの時とはまた違う等身大な彼女が味わえる楽曲になっている。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:髙橋栄理子

──ソロ・デビューというのはAmiさんにとっても驚きだったと思うんですが、最初にその話を聞いた時は、どんな気持ちでしたか?



「実は、お話をいただいた当初は自信がなくて、一時はお断りすることも考えてしまったほどだったんです(笑)。でもグループのことを考えても、自分が先陣を切ってソロ・デビューすることが、後々グループの幅を広げることになるかもしれないなって思いましたし、自分自身の成長にも繋がると感じました。だから、最終的には、“是非やらせてください”って言いました」

──覚悟を決めたわけですね。その際Amiさんとしては、やっぱり、せっかくソロをやるのならグループとはひと味違うものにしたいっていう気持ちはあったんですか?

「ありましたね。違う一面を見せたいと思いましたし、なぜソロでやるのかっていうのを理解してもらえるような作品にしたいと思ったんです」

──ソロ・デビュー曲に決まった『ドレスを脱いだシンデレラ』は、どんなところがAmiさん的にピンときたんですか?

「一番は曲調ですね。アップテンポでもなくバラードすぎずミディアムな感じで、サウンド感のカワイらしさと、ちょっと洋楽っぽさもあって。私自身が好きな曲の雰囲気でしたし、これならDreamやE-girlsとは違う自分を表現できると思ったんです。子どもっぽすぎず、大人すぎずという部分を出せると感じました」

──確かに新しい一面だと思います。女の子っぽいファンシーな雰囲気もありつつ、大人の女性としての本音も出ているのが、Amiさんの今の年齢ならではかもしれないですよね。

「そうですね。シンデレラという、おとぎ話の世界をモチーフにしてもらったのが、自分の中ですごくしっくりきたっていうのもあって、大人と子どものバランス感が絶妙だなと思いました。歌詞に関してはそれほどリクエストは出していないんですけど、この曲の作詞家さんは普段からお付き合いの深い方なので、私の好きな世界観や恋愛観も知ってくれていて、それがそのまま歌詞に書かれているなって思いました」

──それなら曲にも入り込みやすいですよね。



「はい、すごく。それに、自分がこういう世界の主人公になれるというのも嬉しかったです。やっぱりラブソングだけに、自分の恋愛観とかけ離れているようなものは表現できないなって思っていたんです。グループの場合は1人1人タイプも年齢も違うので、そういうわけにはいかないんですけど、ソロだからこそ等身大というか、なるべくリアルに近いものを歌いたいと思っていましたので」

──自分自身も投影できるのがソロの魅力ですもんね。歌声も、すごく透明感があってステキだと思ったんですが、レコーディングの時も、グループで歌うのとは心持ち的にも違ったんじゃないですか?

「違いました。当たり前ですが全部1人で歌いますし…。グループだと練習段階で自分の特徴が活かせるところを中心に伸ばしていってたんですよ(笑)。例えば英語の部分はグループだとShizukaちゃんとかが歌ってくれていたのに、そこも自分で歌わなくちゃいけない(笑)。だから、いつもの3倍くらい準備には時間をかけましたね」

──メンバーには頼れないですけど、その分やりがいがあったんじゃないですか?

「それはありました。例えば、自分がここはこういうアプローチで歌いたいって考えても、グループだとそれはベストではない場合がある。だからグループで歌うのとは、ずいぶん違いがありました。『ドレスを脱いだシンデレラ』でこだわったのは、飽きずに聴いてもらえる曲にしたいなっていうこと。そのためにメリハリをつけて歌おうと思ったんです。それでAメロは語りかけるように歌いつつ、サビでは感情をマックス込めて歌うようにしましたし、あえてセクシーな感じで歌ったフレーズもあります」

──確かにBメロの途中から、どんどん思いが募っていく感じでエモーショナルになりますよね。感情の流れがちゃんとある。

「そう感じていただけると嬉しいです。グループでも感情の流れは大切なんですけど、やっぱり1人で歌うわけではないので、うまく次のメンバーにバトンタッチするためにというのも考えて歌っていたりするんです。そこも全然違いました」



──じゃあ、レコーディングが終わった時は達成感があったんじゃないですか?

「はい。すごくありました。でも、恥ずかしくて、穴があるなら入りたいっていう気持ちもありましたけど(笑)」

※続きは月刊Songs8月号をご覧ください。

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