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『ビーサン』(2013年8月)、『BANG!BANG!BANG!』(2014年8月)と、毎年アツい夏を盛り上げてきたSilent Siren恒例の夏曲が今年も完成!6月にリリースされたウエディングソング『ハピマリ』に続いてリリースされるシングル『八月の夜』は、スリリングな心の距離感を描いた疾走感たっぷりのソリッドなナンバーだ。サイサイ初の試みとなったカップリングもぜひチェックして!
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:山田邦子

──この曲が、恒例となってきた今年の“夏曲”になるんですよね。



あいにゃん「はい。今回は、今までの夏曲とはガラリと雰囲気が変わりました」



ひなんちゅ「今年の夏曲はどうしようかって、いくつか候補の曲を聴いてたんですけど、“そういえばこれ!”って突然浮上したのがこの曲で。もともとあったんだけど、何か埋もれてたんだよね

あいにゃん「そうそう」

ひなんちゅ「候補としては、『ビーサン』や『BANG!BANG!BANG!』みたいなアゲアゲな曲もいくつかあったんですね。それもすごくいい曲だったんだけど、2年連続でそういう掛け声の入るような曲をやってきたし、前作の『ハピマリ』とカップリングの『clap!!!』がアップテンポでノリやすい曲になってるから、そうじゃない方向性のものをやりたいなって思ったんです。今の自分達のテンション的にも」



ゆかるん「でも、かなり悩んだよね。候補に挙がっていた曲はどれもすごくいい曲だったけど、雰囲気がバラバラで」

あいにゃん「今まで通りの夏曲っぽいもの、まさかの意表を突くようなインパクトのあるもの、そしてこの曲の三択で。結果的には、新しい試みとしてこの曲になりました」



すぅ「でも、この曲を単体で出すとなるとまた話が違ってたというか。リリース間隔が短いから、『ハピマリ』とセットでみたいなイメージなんですよね。あと、繰り返しになるけど(一昨年と去年の)『ビーサン』と『BANG!BANG! BANG!』の2曲があったからこそ出せた曲でもあります」

──なるほど、そういう位置付けなんですね。もともとあったというお話でしたけど、いつ頃書いたんですか?

すぅ「まさに去年の7月くらいでした。ちょうどアルバム(※今年2月発売の『サイレントサイレン』)を作ってる頃で、曲はだいたい揃ったから、何となく録っておこうかなくらいの気持ちで作ってた曲だったんです。だから、まさかこうして今年の夏のシングルになるとはって感じで(笑)。でもこういう曲、個人的にも大好きなんですよね。“夜”感がすごい出てるし」

ゆかるん「そうだね」

すぅ「今まで、シングルで夜の曲ってなかったから」

──そこは狙って書いたんですか?

すぅ「狙ってというか、夏の、何げないシーンを曲にしたいなと思ったんですよ。別に意気込んだメッセージとかコンセプトを持ったものじゃなくて、もうちょっと(質感として)夏の生温い感じを出せたらいいなって。2人の微妙な関係性みたいなものを、夏の夜の力でどうにか引き寄せて重なりたいっていう感じ。触れそうで触れられなかった部分に、やっと触れられた。繋がりそうで繋がらなかったけど、やっと繋がることができた。お互いに勘ぐっていたところがやっと一致して…みたいなことを、直接的には言わずに表現してみたんです」

──その分、タイトルはストレートで。

すぅ「はい。歌詞に関しても、他が具体的じゃない分、まずは人が浮かぶような感じにしたんです。最初の“君の好きなところ”なんてどう考えてもヘンだろと思ったけど(笑)、曲がマイナーな感じだからいいかなと。もともと口角が上がってる人が好きなので(笑)、分かりやすい感じで人物像を書いてみました」

──サウンドに関しては?



すぅ「アルバム『サイレントサイレン』に収録された『ストロベリームーン』という曲があるんですが、あれと同じタイミングで作ったんですね。どちらもピアノで作ったんですけど、『ストロベリームーン』をバラードにしたので、こっちは思いきり疾走感のある感じにしたいなと思って、BPMをめっちゃ上げて作りました。本当はもっとパッ!パッ!パッ!って感じで終わらせたかったからBメロもなかったんですけど、シングルとしてリリースするにあたって、耳に残る感じで作ってみました。メロとかはいつも基本的になおきゃん(※サウンドプロデューサーであるクボナオキ)と一緒に作ってるけど、この曲に関しては全部やらせてもらって。ベースラインもサビはシンプルにしてとか、ドラムもこんな感じでってイメージを伝えて、あとはみんなに好きに作ってもらった感じですね」

※続きは月刊Songs8月号をご覧ください。

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