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映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」対談インタビュー
映画『謝罪の王様』(2013年)やNHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)などの脚本を手掛け、今や日本のエンタテインメント業界を牽引する宮藤官九郎が監督・脚本を務めた完全オリジナル作品『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』が完成。若くしてこの世を去ってしまい地獄からの生還を目指し奮闘する青年・大助を、幼い頃から俳優としてのキャリアを積み上げてきた神木隆之介がユーモラスに演じている。自身のバンド・グループ魂でギターを担当する宮藤監督と、本作でギター演奏を披露した神木の仲良し対談インタビューをお楽しみください♪
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:奥村百恵

──宮藤さんが脚本を書いたドラマ『11人もいる!』(2011年/テレビ朝日系)に神木さんが出演されていました。久々に一緒にお仕事してみていかがでしたか?



神木隆之介(以下、神木)「『11人もいる!』の時は、実は宮藤さんとはそんなにお会いしていなかったんです。次にご一緒させていただいたのが去年(2015年)公開された映画『バクマン。』なのですが、その撮影時も一緒のシーンがなかったのでお会いできなくて…。『バクマン。』の舞台挨拶でお会いした時は、すでに今作の撮影が終わっていたんです」



宮藤官九郎(以下、宮藤)「そうなんです。実はお互いのことをあまりよく知らない中で今作の撮影がスタートして…(笑)。ただ、『11人もいる!』を撮影している時に、僕はお芝居している神木くんを見ながら“こんな突拍子もないドラマなのに、よくこんなにちゃんとした演技ができるなぁ”なんて感心していたんです(笑)」

神木「『11人もいる!』では湘南乃風のRED RICEさん演じる豊田オサムにいきなり殴られるシーンがあってビックリした思い出が…(笑)」

宮藤「神木くんが演じた真田一男という少年が、バイト先の女性を好きになって、その女性の彼氏・オサムが金属バットを持って一男のところに乗り込んでくるんです。それでもその女性とは別れない男の子という役だったんですが、それを見事に演じきっていてすごいなと(笑)。その時に神木くん自身にヘコたれない何かがあるんじゃないかなって思ったんです」

──そういった経緯があって、今回の大助役を神木さんにオファーしたんですね。

宮藤「そうです。今作でも大助は地獄をなめてかかるんです。鬼に出会っても驚かないっていうキャラクターをチャラい感じで演じてもらって。きっと心の底からむかつくようなキャラクターにはならないだろうと。その絶妙な感じが出せるのは神木くんしかいないと思ったんです。やりすぎない程度に馬鹿にもなれるし、引き算もできるところは若い俳優さんの中でも珍しいなと思います。あと、今作で地獄の鬼・キラーKを演じてくれた長瀬智也くん(TOKIO)と神木くんはどんな表現をしても品があるんです。最初から信頼していたので、安心して色んな演出をすることができました

神木「『11人もいる!』の撮影はすごく楽しかったのを覚えています。宮藤さんの書かれた脚本も面白かったですし、こんなに人を爆笑させることができるなんてすごいと思っていました。“日々どんなことを考えて生きているんだろう?”って。宮藤さんは人と同じ物を見てるはずなのですが、絶妙に2センチほどズレたところから見ている感じがします(笑)」

──撮影中に発見した神木さんの驚いた一面はありましたか?

宮藤「今作ですっごくハードな撮影の日があったんですけど、その翌日は撮影が休みだったので、“神木くん、明日休みだけど何するの?”って聞いたら“秋葉原に行きます!”って。何で休みの日にそんな人の多いところへ行くんだろうって(笑)。撮影中に多くのスタッフさん達に囲まれて、ホコリだらけの地獄でハードな撮影をしてるのに、休みの日に秋葉原へ行くなんてすごいなとビックリしました(笑)」

※続きは月刊Songs2016年2月号をご覧ください。

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