http://silent-siren.com/
2015年は、ガールズバンド史上、デビュー後最短となった日本武道館ワンマンからスタートし、“覚悟と挑戦”と題した年末スペシャルライブのファイナルを東京体育館で締めくくったSilent Siren。ライブを通してバンドの個性と存在感を確かなものにしてきた彼女達は、2016年3月、その自信を胸に作り上げたアルバム『S』をリリースする。新作の全貌に迫る次号に先駆け、今月はすでに配信されているアルバムのリード曲『チェリボム』について聞いた。
Photo:藤城貴則 Text:山田邦子

──Silent Sirenにとっての2015年はどんな1年でした?

ゆかるん「色んな場所でライブもできたし、海外にもたくさん行きましたからね。“はじめまして!”の出会いがたくさんあった1年だった気がします。思っていた以上に海外の方が待っててくれたし、楽しんでくれていたので、それが自信にもなったというか。Silent Sirenというバンドや音楽、ライブは“これでいいんだ”って思えたし、先がもっと見たくなった1年でした」

あいにゃん「バンドとして4人の個性もより立ってきたと思うし、楽曲面やライブの演出なんかも、より自分達発信でやっていけている感覚が強くなった1年だったと思います。2015年の年明けに日本武道館を終えましたけど、その後も目標が止まらないんですよ。それはすごくいいことだなって思いました」

──そしていよいよ2016年。3月2日に4枚目となるアルバム『S』がリリースされるわけですが、そのリード曲となる『チェリボム』が現在配信されているんですよね。

すぅ「(“年末スペシャルライブ 覚悟と挑戦”の初日だった)名古屋で初披露したんですけど、『Sweet Pop!』(メジャー・デビュー曲/2012年11月)がパワーアップしたような感じだねって声もあって」

ひなんちゅ「1周まわったみたいな」

すぅ「今のサイサイが見せる、サイサイらしい曲というかね。ポップでカワイイ感じだけど、今の感じがちゃんとある」

──個人的にはすごく余裕を感じましたよ。ここが表現の限界じゃないから楽しんで演奏しているのが分かるし、アルバムではもっともっと色んなことをやってるんだろうなぁって期待感も持たせてくれて。

すぅ「確かに次のアルバムは、全曲が“やりたいことの一部”になってると思います。だからこの曲も、今のサイサイがやりたいことの一部ではありますね」

あいにゃん「これもあってのアルバム。推せる曲ばっかりですからね。最強です」

──頼もしい! ちなみに『チェリボム』は最近作ったものですか?

すぅ「いや、少し前に何かポップな曲を作ろうかなと思ってた時にできた曲です。ワード的にもキャッチーだし、『S』を引っ張っていくサイサイっぽさがあるなということで、アルバムのリード曲に選ばれました」

──Cherry bombで『チェリボム』(赤いかんしゃく玉、爆竹の意)。言葉のチョイスもサイサイっぽいですよね。

すぅ「まず曲を聴いた時に、普通の女の子なんだけどちょっと毒のある感じにしたいなと思ったんです。それで、カワイイんだけど少しアダルトなイメージもあるチェリーって言葉を使いたいなと。ボムは恋した瞬間の、花火というか火薬に火がついて爆発する感じ。サウンド的にも歌詞的にも、カワイイだけじゃなくてハジけるような何かがあるといいなと思って、この言葉に絡ませていったんです」


ゆかるん「私はこの曲をデモで聴いた時からすごく好きで、個人的にもめちゃくちゃリピートしてたんですよ。大好きだってことをすぅにずっと言ってたんだけど、“そういうの恥ずかしいからやめて”って(笑)。だからこういう取材の時には、ここぞとばかりに言います! ホント、いい曲! 推し曲(笑)!」

すぅ「(笑)」

※続きは月刊Songs2016年2月号をご覧ください。

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