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昨年12月に約3年振りとなるオリジナル・アルバム『青の光景』をリリースした秦 基博から、早くもニュー・シングル『スミレ』が届いた。デビュー10年目に放つ記念すべき20thシングルで、初の連ドラ主題歌に決定した本作は、テレビ朝日系 金曜ナイトドラマ『スミカスミレ 45歳若返った女』主題歌としてオンエア中。シングルとしては久々の恋愛ソングだという『スミレ』はもちろん、特殊メイクが話題のジャケットについても聞いた。
Photo;竹中圭樹(D-CORD) Text:大畑幸子

──2016年最初のリリース、20thシングルとなる『スミレ』は、まさにアッパーな純正ポップソングという感じのナンバーですね。この曲はテレビ朝日系の金曜ナイトドラマ『スミカスミレ 45歳若返った女』の主題歌ですが、連続ドラマの主題歌を担当するのは初めてでしたっけ?



「初めてです。以前、単発ドラマの主題歌…地上波だと『セレンディップの奇跡』(日本テレビ系)ってドラマで『僕らをつなぐもの』を起用してもらったことがありましたけど。で、今回オファーをいただいた時にうかがったのは、原作よりもドラマのほうがミステリーの要素が強くなるということでした。それを踏まえた上でサウンド的にどこかミステリアスなものにしてほしいというリクエストもあったので、自分が思い描いていたサウンド感にそういうニュアンスをプラスして出せたらいいなと思ったんですよね」

──ミステリアス! 確かにイントロが流れた途端、グッと惹き込まれるし、ドキドキ・ワクワク感も感じますね。

「そういう期待感っていうのは考えましたよ。ドラマのエンディングに流れるけどエンドロールという形ではなくて、劇中最後にかかって次週の予告に繋がっていくという話だったので、僕自身もそういう映像と音楽がマッチするといいなと思ってイントロを始めアレンジを色々考えましたね。だから、“来週どうなるんだろう?”っていう次週への期待感を募らせる感じになればなぁって」

──プロデュースする上でこれまでと違った点というのは?

「やっぱりサウンド感ですね。『青の光景』を作り終えて、アルバムでやろうとしていたこととは違うニュアンスを目指したいと思ったし。あとドラムもすごくラウドになっていますしね。ストリングスの在り方も違います。例えば、バラード曲で流れるストリングスって楽曲の場面展開をバーンと広げるために存在すると思うんですけど、今回の『スミレ』に関してはあえて小さく録っているんですよ。ストリングスが持っている表情の中でもスピード感とかエッジさが際立つような音作りにしたいと思って、音の積み方とかを含めて皆川真人さんに相談しながら作っていきました」



──このドラマ自体、65歳の女性がいきなり20歳になってしまうっていう、いわば設定がファンタジーじゃないですか。そこで歌詞をどう描くかっていうのを考えられたと思うんですけど。

「原作を読んで、あとはドラマのコンセプトを念頭に置いて、何を主題としてドラマを作ろうとしているのかって考えた時に行き着いたのは、“人生は何が起こるか分からない”ってことでした。“突然何かが始まる”とかそういうテーマを歌詞にできるかなって。また、ドラマでも原作でも“恋”が外せないテーマだったので、そこにスポットを当てながら描いていければいいなと思ったんですよ。それにシングルでは久しく恋愛ソングがなかったし」

※続きは月刊Songs2016年3月号をご覧ください。

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