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神生アキラ×朴ウィト
今年はじめ。日本武道館の晴れ舞台で初めてこの曲を見た時、これまでのアルスマグナのパフォーマンスとは一線を画すテイストと、純度の高い美しいメロディーに惚れた。その驚きと感動のインスピレーションは改めてCDとして手に取った時、じっくり歌詞と向き合ったことでなおさら痛感させられる。4thシングル『マシュマロ』にどんな想いを馳せたのか。ボーカリストの神生アキラと、振付を施した朴ウィトが徹底解説する。
Photo:竹中圭樹(D-C0RD) Text:恒川めぐみ

──今回のシングル『マシュマロ』は、1月3日の日本武道館のステージで初披露していた曲ですよね。



神生アキラ(以下、神生)「どうだった? 」

朴ウィト(以下、朴)「あの時は僕もハイテンションになっていたのであまり記憶にないんですけど(笑)、それでも伝わったなぁという実感がじわじわと湧いてきていますね。『マシュマロ』は聴けば聴くほど引き込まれていくというか。でも初めてこの曲を聴いた時は、自分にはなかなか置き換えられなかったんです。たぶん気持ちが溢れるぐらいに、苦しいぐらいに、好きな気持ちを伝えたいと思ったことがないからだと思います。でも個人的に『マシュマロ』を何度も歌ったり聴いたりして歌詞を自分の中に落とし込んでいくと、2番のAメロから感情移入していけたんですよ」

神生「あ、そんなこと言ってたね」

朴「好きな相手にメールしたいけどできないもどかしさ、っていうのは僕にも似たような経験があるので。でもやっぱり相手が大好きなんだ! っていう気持ちをストレートに表す勇気はまだない(笑)。むしろずっと気持ちの中に隠していたいんですよね」

──伝えなくていいんですか?

朴「あ~。うーん、出さなくても…」

神生「たまにこぼれちゃう感じでしょ(笑)?」

朴「そ、そうですね(笑)。ちゃんと言葉にするのってすごく恥ずかしいんですよ。こういう男性っていると思うんだけどなぁ」

神生「いるよ、いる! 僕はどちらかと言うと、この主人公の心の動きは分かる気がする。好きな子の他愛もない姿がすごくカワイく見えたりするのは分かるんだけど、じゃあこれをラブレターに書いて渡せるかって言えば…僕も渡せる自信はないな(笑)」

朴「ちょっと大人っぽい主人公ですよね。しかも女性の気持ちをよく分かっているような」



神生「そうなんだよ! この主人公はすごく頭が良くて、空気を読み取れる人」

朴「女性の気持ちの動きを感じ取れて、自分も大人びていて。だから僕たち高校生は聴いていると、ちょっと恥ずかしくなっちゃうのかもしれない」

神生「“いいさ 抑えられない”なんてね。ね? こうやって言葉にすると恥ずかしいじゃないですか(笑)」

朴「“たまらないよ”なんて絶対に言えない!」



神生「でも、片想いにおいてはその恥ずかしさこそが素敵な想いなんじゃないかなぁ」


※続きは月刊Songs2016年4月号をご覧ください。

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