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約2年振りとなるオリジナル・アルバム『あの・・こっからが楽しんですケド。』が完成! 『Sunshine』(2014年6月)、『きみ』(同11月)、『サヨナラマタナ』(2015年7月)などのシングル収録曲5曲の他、爆笑&ハイテンションのアッパーチューン『鼻毛祭りのDooon踊り』、切ないバラードナンバー『一雫』といった楽曲が収められた本作のテーマは“宴、祭り”。遊助と一緒に心と身体をガッツリ揺らしてほしい。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:森 朋之

──6thアルバム『あの・・こっからが楽しんですケド。』がリリースされます。今回も個性的な楽曲がたっぷり収められていますが、全体的なテーマはどんなものだったんですか?



「“宴”ですね。世界中の宴、祭り、フェスティバルみたいなものを組み込めたらいいなって。もちろん違うテイストの曲もあるんですけどね」

──それを象徴するのが1曲目の『宴』ですね。

「中南米とかアマゾン系みたいな雰囲気のサウンドにしたかったんですよ。(中南米には)実際に何回か行ったことあるし、ああいう感じのリズムも好きなので。やりたい世界観だったり、この曲で言いたいことも完全に決まっていたので、全然ブレなくやれましたね」

──歌詞には“郷土愛”という言葉も入っていて、生まれ育った土地への思いも感じられました。

「地元、大好きなんで(笑)。やっぱり生まれ育った場所には特別な思いがありますからね。ライブにしても、地元でやる時はふだんとは違う感覚があるんです。背すじが伸びるというか、成長した姿を見せなくちゃいけないっていう気持ちがあるので。地元の仲間ともしょっちゅう会ってますからね」

──昔からの仲間から刺激を受けることも?



「いや、それは全くないです! ロクでもないヤツらばっかりなんで(笑)。でも、すごく仲がいいから落ち着くんですよね」

──アルバムのリードトラック『鼻毛祭りのDooon踊り』も最高ですね。MVも制作されていますが、村上ショージさんが出演して“ドゥーン!”を披露しているっていう(笑)。

「曲を作っている時から“(MVに)出てもらおう”って思ってたんですよ。最初は何となく“鼻毛の歌が作りたいな”と思って、そのあとに浮かんだのがショージさんだったので」

──鼻毛の歌を作ろうって思い付くのもすごいし、それをしっかり形にするのもすごいと思います。

「真剣にふざけました(笑)。そうしないと笑ってもらえないから。ただ、自分がやろうと思っていたサウンドを伝えるのは、ちょっと大変でしたけどね。“沖縄系の民謡から始まって、そこからみんなで楽しめるような盆踊りになって、サビはソカ(※トリニダード・トバゴ発祥のダンスミュージック)のリズムではしゃげるような曲にしたいんですけど”って。何回かやりとりして、やっとイメージ通りのサウンドになった感じですね」

──遊助さんにしかできない曲だと思います。遊助さん自身の歴史をリアルに綴った『History IV』も印象的でした。今回は『ひまわり』(2009年3月)でデビューした頃のことが描かれていますね。

「“いつか、この時期の話をちゃんとしたいな”って思ってたんですよ。だいぶ時間がかかりましたけど、その時にあったこと、思ったことを包み隠さず歌いたいなって」

──歌詞にも出てきますが、“ソロ活動なんて無理だよ”という反応もあったんですか?

「そんなのばっかりでしたね。“絶対に無理に決まってるだろ”って。悪気は全然なくて、俺のことを思って言ってくれてたんですよね。俺自身もホントにやれるとは思ってなかったし…。でも、“無理”って言われれば言われるほど、“何?!”みたいな気持ちになってきて」

──音楽を続けてみようという気持ちになった、と。

「といっても、どうなるかは全く分からなかったんですけどね。『ひまわり』にしても最初はCD化するつもりがなくて、“ライブのサプライズとして、感謝の気持ちを曲にしてみました”ということだったし。でも、“CD化してほしい”という声をたくさんもらって、あれよあれよという間に話が進んで…。ちょっと不思議でしたけどね。自分の後ろには“やめとけ”“無理だよ”っていう声がバーッとあるんだけど、目の前には自分の曲を望んで、手を伸ばしてくれてる人がたくさんいるっていう。そうやって求めてもらえるのはすごく嬉しかったし、それがなかったら羞恥心で音楽活動は終わってたと思います」



──“求めてくれる人、望んでくれる人の気持に応えたい”というモチベーションは今も変わらないですか?


「うん、そうですね。アーティスト活動に関しては、みんなに作ってもらっているところが大きいから。みんなの声がなかったら“やろう”って思わなかったし、そこから“次”“また次”って繋がって。気が付いたらこれだけの月日が経っていて、曲も増えていたっていう。野球に例えると“全く経験がなかったのに、たまたま始球式で投げた1球がスカウトの目に留まって、プロになった”っていう感じかな(笑)」

※続きは月刊Songs2016年5月号をご覧ください。

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