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EXILE SHOKICHIの1stフル・アルバムがついに完成した。タイトルは『THE FUTURE』。『BACK TO THE FUTURE』(2014年6月)、『IGNITION』(2015年10月)などシングル4曲、Crystal Kay、SWAY(DOBERMAN INFINITY)とのコラボ曲『Rock City feat. SWAY & Crystal Kay』を始めとする新曲5曲を収録した本作には、彼自身の軌跡と未来がリアルに描き込まれている。表現力を増したボーカルはもちろん、R&B、ヒップホップ、ロックなどを自由に行き来するサウンドも本作の魅力。ソロ・アーティスト、EXILE SHOKICHIの音楽世界をたっぷりと浴びてほしい。
Photo:外山 繁 Text:森 朋之

──1stソロ・アルバム『THE FUTURE』がついに完成しました!



「ずっとアルバムのリリースを目指していたのですごく嬉しいし、感謝に溢れていますね。制作は2年半くらい、構想を含めたら5年くらいかかっているので、間違いなく自分自身の集大成となる1枚だと思います。その時期の音楽的なトレンドもそうだし、その時々の心の状態も出てるなと自分でも感じるんですよ。本当に色んな出来事があったので…。聴いていると“懐かしいな”とか“この時は、こういうことを考えていたな”って思ったり」

──R&B、ヒップホップ、エレクトロなど、サウンドも多岐に渡っていますね。アルバムとしてまとめるにあたって、サウンドのバランスに関してはどんなふうに考えていたんですか?

「まず、シングルを制作する時からアルバムをイメージしていたんです。カップリング曲に関しても“アルバムの中に入れば、さらに光るはずだ”と思っていて。だから、とっちらかってる印象はないんですよ、自分の中では。逆に“これこそがEXILE SHOKICHIなんだな”という手応えがありますね。これまで色んな音楽を経験してきて、その分、引き出しも増えて。それをジャンルレスに発信したいんですよね。ヒップホップとかR&B、ロックというふうにジャンルを決めてしまうと、可能性を狭めてしまう気もするんですよ。それよりもジャンルレスにポップスとして提示したほうが、たくさんの方に聴いてもらえるんじゃないかなって。とにかく魂を込めた作品だから、色んな方に聴いてもらいたいので」

──ポップスとして発信するとなると、やはり歌が軸になりますね。

「はい、その自負はあります。ソロ活動をスタートさせてから、レコーディングの数もそうですけど、歌う機会が明らかに多くなって。ここ2〜3年で自分でも成長を実感できているんですよ。(以前の曲を聴くと)録り直したいなって思ったり(笑)。まぁ、昔の曲のほうが“余計なことを考えないで歌えているな”と感じることもあるんですけどね」

──さらにソングライター、サウンドクリエイターとしてのセンスもすごく反映されていて。

「そうですね。決してそのこと(作詞作曲、アレンジなど)だけにこだわっていたわけではなくて、“なるべくならやりたいな”くらいだったんですけど──自分の歌詞や曲を超えるものがあったら、そっちのほうがいいので──結果的には全曲の作詞をやって、半分以上の曲で作曲にも関わらせてもらっていて。そこは歌以上に進化を感じられる部分ですね。やればやるほどレベルは上がっていくと思うし、素晴らしいクリエイターの方々と一緒にソングライティング・セッションを重ねることで、色んなスキルを取り入れることもできましたね」

──特に歌詞を自分で書いたことは大きいですよね。SHOKICHIさん自身の感情がリアルに伝わってくるので。



「言葉の並びや韻の踏み方、母音の使い方にもめちゃくちゃこだわっていたし、かなりセンシティブに考えていたんです。自分の歌の特徴も、リリックによってさらに活かせると思ったし、そこはやっぱり自分でトライしたいなと。“この母音の言葉をトップ(一番高い)の音に持っていきたい”とか“最後は絶対にイ段がいい”とか、本当に細かくやってたんですよ。そこはもう、研究に研究を重ねて。トラックメイクやアレンジに関しては、ちょっと意見を言わせてもらうくらいですね。共同作業しているプロデューサー、ビートメイカーとイメージを共有しながら進める感じというか」

──音楽的なセンスを分かり合えるクリエイターとの出会いも増えてますよね。

「まさにこのアルバムを作る過程で出会った方も多いですからね。仲良くなって、心が通じ合って、今は“こういう曲を作りたいから、彼に頼もう”ということも増えてきて。自分がEXILEのメンバーじゃなければ、そして、ソロとしてのリリースがなければ、こんなにすごい方々とは関われなかったと思うんですよ。海外のクリエイターと一緒に作った曲もあるし、すごくぜいたくなアルバムですよね」

──現在のSHOKICHIさんのポジションだからこそ実現できたアルバムなんですね。

※続きは月刊Songs2016年5月号をご覧ください。

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