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動画共有サイトから飛び出したボーカリスト・天月-あまつき-が贈る、ファン待望の2ndアルバム。ディスク=箱庭を作り上げる1つ1つの物語を語り部のように綴った本作は、歌い手としてだけでなく、シンガーソングライター・天月-あまつき-の才能が開花した作品に。天月-あまつき-の作り出したロマンチックな箱庭を、ちょっとのぞいてみてはいかが?
Photo:松井伴実 Text:池村季子

──約2年振りのアルバムとなりますが、どんな作品にしようと思っていましたか?



「シングル曲の『虹の向こうへ』と『星月夜』を軸に、ドラマチックなものを作りたいなと思っていました。前作(『Hello,World!』)がファンタジーに寄ったものだったので、そのキラキラ感を残しつつ、リアルな歌詞だったり、聴いてくれる方との距離が近い、温かい感じの作品にしたいな、と。で、人それぞれの人生=箱庭で起こるドラマチックを詰め込めたらいいなと思いながら作っていきました」

──全13曲(通常盤は15曲)ということで収録曲も多めですが、曲順はどうやって決めていったんですか?

「“決めて!”って言われてその場で考えました」

──速いですね。

「ふふふ(笑)。ライブのセットリストを組む感覚ですね。盛り上がったあとは落ち着いて、ラストに向かってまた盛り上がっていくっていう。アルバムの曲順は僕の感覚的にはライブと近いと思っているので」

──リード曲となる『流れ星』は、疾走感のあるポップチューンで、聴いていてとても気持ち良かったです。

「ありがとうございます。僕と同じ年で友達のシンガーソングライター・佐香智久くんの曲ですね。近所に住んでいるので毎日のように遊んでいるんですけど、今回は作曲をお願いして、作詞は一緒にしました。真っ直ぐでキャッチーで、精一杯走り抜けているイメージの曲になっています」

──歌詞はどうやって作っていったんですか? 顔を付き合わせて?

「それぞれの家で話したり、LINEとかも駆使して(笑)。一緒に遊んでいる時に“あの部分の歌詞、どうしようか”と歌詞の話になったり。お仕事というよりは、わりと友達感覚なノリでしたね。Tくん(佐香)と僕は歌詞のタイプが近いので、特に困ることもなくスラッと作業できました。といっても、レコーディング直前まで、ああしよう、こうしようっていうこだわりがお互いありましたけど」

──歌詞の中に“君の笑顔以上の願いなんてないと思うんだ”とありますが、天月 -あまつき-さんの今の願いは何でしょう?

「う〜ん、何だろう? 朝起きたら福士蒼汰さんか山﨑賢人さんになっていますように(笑)」

──そういう願い事ですか!?

「イケメンに憧れているので(笑)」

──充分イケメンじゃないですか。

「いや、顔を出すのはまだまだ慣れなくて…。実は色々とコンプレックスがあるんです」


──でも、ミュージックビデオでは素敵な笑顔を見せていましたよね。


「泣いていた子が最後は笑顔になるとか、ケンカしていたカップルが仲直りするとか、明るい方向に向かっていくストーリーにしたいなと思っていたので、自分も自然に笑顔になった感じです。でも、明確なストーリーがあるわけではないので、先入観にとらわれすぎずに頭を空っぽにして見てもらえたらなと思っています」

──分かりました。そしてこちらも素敵な楽曲、『LIFE!!』に関してですが。

「docomoさんの東北復興・新生支援 笑顔の架け橋『Rainbowプロジェクト』の応援ソングになっていまして、“立ち上がれ!”とか“付いて来いよ!”という感じではなく、誰が聴いてもいい意味で些細な歌であってほしいなという思いで作っていきました。少し気分が落ちている時に、ちょっとだけでも前を向けるような、一歩進めるような温かい曲になったらいいなと思って作らせていただいた感じです」

※続きは月刊Songs2016年8月号をご覧ください。

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