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西内まりや、6枚目のシングルとなる『BELIEVE』。この曲はいよいよ10月1日から公開される自身初主演の映画『CUTIE HONEY -TEARS-』の主題歌として書き下ろされたものだ。自ら手掛けたこの歌詞には、主人公・キューティーハニーとして、また、西内まりや自身としてのどんな思いが込められているのか。制作の過程や、「自分自身への挑戦にもなった」というボーカルへのこだわり、音楽に向き合う今の気持ちなどをじっくり語ってくれた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:山田邦子

──新曲『BELIEVE』は、まりやさんの初主演映画『CUTIE HONEY -TEARS-』の主題歌ですね。



「はい。いわゆる『キューティーハニー』ってすごい名作じゃないですか。ちょっとセクシーだったりして、たぶん皆さんの中にもイメージってすでにあると思うんですね。でも今回は、よりスタイリッシュな世界観で映画化したいというお話だったんです。如月 瞳ことキューティーハニーも、結構強めな女性のイメージ。なので主題歌『BELIEVE』もその世界観にリンクするような、メッセージ性の強い楽曲になっています」

──5月にリリースした前作の『Chu Chu/HellO』はとてもキュートでカラフルな楽曲でしたが、今回はスタイリッシュでモノトーンなイメージだなと思いました。

「そうなんですよね。だけど、私はそのどちらもが自分らしいなと思っていて。前作でああいうポップな衣装を着て歌う私もそのままの私だし、今回のように力強く歌う私もそのままの私。同じようなジャンルとか同じような曲をやるよりも、色んなことに挑戦していきたいし、そのほうが自分らしい気がするんですよ。最近はお仕事の面で求められることも様々になってきているから、自分の中でも一番いい形で自分の中の引き出しを増やせているし、挑戦させていただけてるなって感じています」

──今回の曲は、映画を撮り終わってから作ったんですか?

「はい。実際に繋いだ映像を見て監督とも話したのですが、例えばアクション映画とかでよくあるようなロックでバーン! と締める感じとか、アップテンポでポップに終わる感じもアリかもしれないけど、この作品のこの終わり方だったら、そうじゃないなと。今回は本当にストーリーが深くて、感情の流れというのが結構あるから、そこを大事にしたいねという話になったんです。で、監督からは“映像の余韻から自然と曲に入れるスローテンポのバラードなんだけど、切なくなりすぎず、希望に溢れる壮大なものを”と」

──信頼されてますね。

「最初はギターがメインのしっとりした感じで作ってみたのですが、もうちょっと盛り上がる感じとかドラマティックな感じが欲しいねってことで、ストリングスを入れたり、エレキギターでソロ弾きしてもらったりして、世界観を広げてもらいました。歌詞はそのあと、『Chu Chu』と並行して書いていました(笑)」

──頭の中が大変でしたね(笑)。ちなみにこの曲、パフォーマンスはどういう感じになるんですか?

「ギターを弾きながら歌いたいと思っているのですが、ピアノの弾き語りもできるように準備はしています。どの曲もそうなんですよ。今後ライブでやることも考えて、いつ何があってもいいように練習しているんです。やっぱり自分の曲だから、自分で弾けたほうが思いもさらに入りますからね。特に今回の曲は、ピアノバージョンだとまた違ったイメージになりそうなので、披露できる機会があるといいなって思っているんですけど」



──お話を聞くたびに思いますが、まりやさんは本当に努力を惜しまないですよね。


「そんなことないです。ユルいところは意外とユルいですから(笑)。でも、これを努力とは思ってないかも。楽しいし、好きだからなんですよね。仕事というよりも、本能的に好きなことだからだと思う。だからこそ“もっとこうなりたい! ああなりたい!”っていうもどかしさも感じながらですけどね。作品作りも、自分自身の実力も、もっともっと上を目指したいから」

──なるほど。ボーカルの面ではいかがでしたか?

「それが今回は、自分の中で気持ちいいくらいリンクさせることができたんですよ。如月 瞳の気持ちでも歌えたし、私自身としての気持ちでも歌えた。気付いたら上手くハマってたんですよね」

※続きは月刊Songs2016年10月号をご覧ください。

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