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乃木坂46からの卒業を発表した橋本奈々未。その橋本が最初で最後のセンターを務める楽曲『サヨナラの意味』が、11月9日にリリースされた。それは別れを前向きに捉えたメッセージ性の強い1曲。また乃木坂46に誕生した名曲への想いを、秋元真夏と生駒里奈に聞いた。
Photo:秋倉康介 Text:髙橋栄理子

──『サヨナラの意味』は、とてもキレイで切ない出会いと別れの曲になっているよね。



秋元真夏(以下、秋元)「すごく乃木坂46に合った雰囲気の曲だと思います。アイドルソングからはかけ離れているかもしれないんですけど、乃木坂46にはピッタリな別れの曲なんじゃないかなって」



生駒里奈(以下、生駒)「乃木坂46には、アイドルがパフォーマンスしているのを見て知るというより、街で流れているのをふと聴いたりして、あ、ステキだなって思う曲がいっぱいあると思うんですよ。この『サヨナラの意味』も、そういう曲になるんじゃないかなって思うので、名曲がまた生まれたのが嬉しいです」

──Aメロ、Bメロは抑えめで、とても切ない印象なんだけど、サビは力強くてメッセージ性があるという流れも、すごくいいよね。2人はどんなところにこだわって歌った?

生駒「私はブレス(息継ぎ)ですね。サビは1行1行、全部空気を取り換えて歌ったっていうか。この曲のレコーディングをしたのが、私が舞台『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を終えたあとだったんですよ。だから、余計歌うことを大事にしようって思ったんです。舞台をやったことが、今までは全然歌えてなかったんだなって歌に対して考え直すキッカケになったので、『サヨナラの意味』は、自分なりに色々工夫して歌いました」

──じゃあ、舞台を経験した成果が、この楽曲には込められているんだ。

生駒「そうなんです。例えばノドを開いて管楽器のように歌うっていうのも知らなかったし、身体の使い方とかも教えてもらったんですね。だから舞台は、すごく勉強になったなって思ってます。『サヨナラの意味』は何人かでパートに分かれて歌ってはいるんですけど、自分としては歌い方が変わっていると思うので、これからもそれを持続していけるようにしたいなって思ってますね」

秋元「私は『サヨナラの意味』のサビの歌詞に、すごく感情移入しやすかったです。特に今回は、ななみん(橋本奈々未)の卒業っていうのもあるじゃないですか。それだけに、自分達は送り出す側としてサヨナラにも強くなって、ななみんの卒業を乃木坂46としての未来に繋げていけるようにしなきゃいけないって思ったんです。だから、技術的な面は特に変わってないかもしれないですけど(笑)、感情の面では、今までの曲以上に想いを乗せて歌うことができましたね」

──そうだよね。ななみんの卒業を知ったことによって、リアルな気持ちを込めることができたわけだから。

秋元「そうですね。私が個人的に好きなのは“後ろ手でピースしながら 歩きだせるだろう”っていう部分なんですよ。そういうふうに送り出せたら、残される乃木坂46に対して、ななみんも心配いらないと思うので。だから、笑顔で送り出せたらなって思ってます」

──生駒ちゃんも、ななみんとはずっと一緒にやってきただけに、今回の卒業に関して色んな想いがあるんじゃない?

生駒「主に初期の頃は、ななみんに負荷をたくさん与えてしまっていたなって思います。私にも乃木坂46を作っていく中でのセンターの重圧っていうのはあったけど、外に出ていくっていうことはしていなかったんですね。そこをななみんやまいやん(白石麻衣)っていう、お姉さんメンバーがやってくれていた。でも当時は、まだみんなも18歳とか19歳だったのに、そんな若いメンバーに責任を負わせてたんだなって、今、自分が年齢を重ねてきて思うんです。だから、ななみんが卒業を発表をした時は、何とかスッキリして卒業できるよう、最後まで一緒に頑張りたいなって思いました」


※続きは月刊Songs2016年12月号をご覧ください。

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