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May J.からクリスマス・ミニアルバム『Christmas Songs』が届けられた。『サンタが町にやってくる』などのスタンダード・ナンバー、オリジナル曲『Wish Forever』、クリス・ハートとのデュエット曲『I Believe 〜手をつなごう〜 with May J.』などを含む本作は、まさに大人から子どもまで楽しめる1枚。今年のクリスマスをぜひ、May J.の歌で彩って!
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:森 朋之

──May J.さんのクリスマス・アルバム、待っていた音楽ファンも多いと思います!



「私もずっと出したかったんですけど、なかなかタイミングが合わなかったんです。ずっと出したかったので、嬉しいです!」

──May J.さん自身も海外アーティストのクリスマス・アルバムを聴いてました?

「はい。クリスティーナ・アギレラ、ステイシー・オリコ、デスティニーズ・チャイルドなどのクリスマス・アルバムが好きですね。どのアルバムにもオリジナルの楽曲が1曲入ってるんですよ。なので、私もオリジナル曲(『Wish Forever』)を入れたかったんですよね」

──なるほど。もちろんスタンダードなクリスマス・ソングもたっぷり収録されていて。

「みんなが知っていて、歌える曲にしたかったんです。子どもから大人まで楽しめるアルバムにしたかったので。みんなで一緒に楽しめる曲もあるし、バラード系のしっかり歌い上げる曲もあって。その両方を聴いてもらいたかったんですよ。日本語の曲をまとめた『サンタクロースメドレー[赤鼻のトナカイ ~ ママがサンタにキスをした ~ ジングルベル]』はパーティーに合いそうな雰囲気で、英語の曲を歌った『Christmas Medley[JOY TO THE WORLD ~ LET IT SNOW! LET IT SNOW! LET IT SNOW! ~ WHITE CHRISTMAS]』はスウィング感のあるジャジーなサウンドに挑戦しています

──『サンタが町にやってくる』もビッグバンド・ジャズ風のアレンジ。バンドとの相乗効果というか、May J.さんのボーカルもすごい迫力ですね。

「最近恒例になっている“一発録り”だったんですけど、すごく楽しかったですね。歌うのはちょっと大変だったんですよ。最後のサビの前に転調するんですけど、普通は半音上がるんです。でも、レコーディングに参加してくれた管楽器の皆さんが“1音上げたほうが演奏しやすい”ということで、キーがさらに上がって。最後はもう“うわー!”という感じで歌いました(笑)。そういう状況になったら“よし頑張ろう”という気持ちになるし、あとは気合いと集中力ですよね」

──その場のテンションで乗り切るというか。本当にカッコいいテイクですよね、これは。

「原曲は楽しい雰囲気なんですけど、ビッグバンドのサウンドで歌うことによって大人っぽいイメージも出せて。いいバランスだなって思いますね。こういうサウンドはあまり歌う機会がなかったんですけど、やってみると楽しいんですよ。シングル『Have Dreams!』に収録した『Can't Take My Eyes Off You』のカバーもジャジーなアレンジだったし」

──シンガーとしてのキャリアを重ねる中で、ジャズが似合うようになってきたのかも。

「ジャズって“成り切る”ということが必要だと思うんですよ。声も普段とは少し変えて、ちょっとセクシーだったり、遊び心のある歌い方をしていて。まだ似合うかどうかは分からないけど、ジャズを歌っても照れたり、恥ずかしいとは思わなくなってきましたね。そういう年齢になってきたんじゃないかな」

──先ほども話に出ていたオリジナル曲『Wish Forever』はロマンティックで切ないバラードナンバー。

「実はこの曲は3年くらい前からあって、プリプロもやっていたんです。歌詞もできていて、スタッフの皆さんとも“いいタイミングで出したいね”と話をしていて。冬の時期を思い起こさせるようなバラードソングなので、今回のクリスマス・アルバムにピッタリだなって。私もすごく好きな曲なので、ようやくリリースできて嬉しいですね」


※続きは月刊Songs2016年12月号をご覧ください。

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