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遊助の2017年第1弾シングルは、“時の流れ”をテーマにした優しさ溢れる楽曲。聴いているだけでも癒される沖縄テイストのサウンド。そこに乗せて届けられる遊助のメッセージが、ゆっくりと心に沁み、ポジティブな気持ちになれるはずだ。
Photo:秋倉康介 Text:髙橋栄理子

──『流れ』は、遊助さんらしい沖縄テイストの心が温かくなるような楽曲。この曲はどういうキッカケで生まれたんですか?



「曲を作っている時、“時の流れ”っていうテーマが降り注いできたんですよ。“時の流れ”の中で、みんなが共通することって何だろう? って考えた時、年を重ねていく上で経験は今日より明日のほうが絶対にあるし、若さは今日より昨日のほうがあったなって思ったんですね。ということは、今日っていうのは時間の流れの中での一瞬の点で、それを誰もが積み重ねていくのかもしれないけど、その中でポジティブに今日を感じたり、明日が楽しみになったりすることで、今を生きていくことがちょっとラクになったらいいなって思ったんです。明日より今日のほうが若いんだったら今日しかできないことがあるかもって思えたり、でも、今日より明日のほうが経験があるんだったら、明日は明日で楽しいことがあるのかもって思えたりする。そういうことが言えないかなと思って作ったのが『流れ』なんですよ」

──歌詞の中にも“残りの人生までの今が始まり”っていうフレーズがありますけど、確かにその通りですよね。そう思うと、すごく今っていう時間が大事に感じました。

「本当にその通り。いいこと言ってますよね、俺(笑)。もちろん人の一生は、いつどうなるか分からないけど、常に今がスタートだって気持ちを切り替えていけば、年取ることも、イヤだと思ったこともプラスに変えられる。結局、受け取り方次第だなって思ったので、それをこの言葉にしたんです。常日頃そういうふうに思っていれば、また来年も楽しみだなって自分自身も思える。俺は、そういう年の重ね方をしていきたいと思っているので、みんなにも明日に余裕を持って生きていこうねっていうことを伝えたかったんですよ」

──そういう曲だけにボーカルも全体的にとても優しいですし、かつ、サビには少し背中を押すような強さがありますよね。

「歌い方に関しては、今回は本当に考えてないんですよ。っていうのは、この歌詞自体、ゼロからパッと降り注いできたものだから。実は、もともと全然違う歌詞だったんですけど、会議で替えたほうがいいかっていうことになって。家で練って練って考えてきたものだったから、ウソでしょ!? とは思いましたけど(笑)、確かにそうだよねって俺も納得したんです。それで、エイ! って急きょ全部書き替えることにしたので、“アイデアよ、降り注げ”って思いながらレコーディングスタジオに下りていったっていう(笑)」



──えっ! レコーデング直前に全部書いたんですか!?

「そうなんですよ。ちょっと考える時間ちょうだいって言って。そしたら無事降り注いできたので、バーッと書いたんです。だから、歌詞も歌い方も本当にインスピレーションでやったっていう感じでしたね」

──なるほど。そうやって作ったからこそ、真っ直ぐな印象があるのかもしれないですね。ちなみに沖縄テイストにした理由は?

「それはのんびり聴いてほしいなって思ったから。俺の中でのんびりっていうと、こういう感じになるんですよ。沖縄の音楽は自分にとっては聴き慣れた音ですし、なんくるないさ〜感がある(笑)。だから、何かあった人にも、なんくるないさ〜っていう感じで聴いてほしいですね(笑)」


※続きは月刊Songs2017年4月号をご覧ください。

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