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昨年メジャー・デビュー10周年を迎えたleccaが、通算11枚目となるオリジナル・アルバムをリリースした。タイトルの『High Street』とは、メインストリート、つまり大通りや繁華街のこと。「迷い、もがきながらの1年だった」と振り返るleccaが、その場所に目を向けた理由とは──。
Text:山田邦子

──これまでも最新が最強という作品を作ってきたleccaさんですが、アルバム『High Street』の楽曲、どれも本当に素晴らしかったです。

「嬉しいです。ありがとうございます。でも自分としては、去年(デビュー)10年目という節目を終えて、かなり迷いのある時期だったんですよ。私がこの1年ずっと抱えていたのは、迷い。その中からどう自分のど真ん中を探すか、どう自分をbelieveするか、もがきながら作った結果がこのアルバムだったりするんです」

──1曲目の『忍』でも、“今は耐え忍べ”“ここを乗り越えるんだ”と歌われてますよね。

「その人の1年を漢字一文字で例えたら? ってありますけど、私にとっての去年がまさに“忍”で(笑)。10周年のプロモーションの忙しさや0歳児を連れてのツアー、制作の環境の変化など、公私ともに耐え忍ぶ1年だったんです。でもそれがだんだんクセになってきちゃって、このリズムでこのノリで作ったら、ループ感があって中毒性があって、ダンスホールになっていいかもみたいな(笑)、結果楽しんで作っちゃったんですけどね」

──それ、職業病ですよ(笑)。

「(笑)。でもこれって、日本人の特性のような気がするんですよね。最近は特に結構大変なニュースが多くて、経済的な不況とかも含め、色んな人がかなり厳しい時代を生きてると思うんです。そんな中でも、日本人は耐え忍ぶっていうことができちゃうから頑張らされすぎちゃって、病気になったり自殺をしたりっていう人も増えてる。耐え忍ぶことだけがいいとは思わないんですが、本当にそうしなきゃいけない時期なんだとしたら、ちょっとでも明るく耐え忍ぼうと」

※続きは月刊Songs2017年4月号をご覧ください。

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