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1992年に26歳の若さで急逝した伝説のアーティスト・尾崎 豊の長男で、現在、27歳のシンガーソングライターである尾崎裕哉が4曲入りの1st EP『LET FREEDOM RING』をリリースする。昨年夏にオンエアされた生放送の音楽番組『音楽の日』に出演し、オリジナルソング『始まりの街』を披露すると、SNSにはコメントが殺到。番組内のインタビューで父親との歌声の類似を問われ、「嬉しいです」と笑顔で語った彼に、シンガーソングライターとしてデビューする決意に至るまでの経緯や葛藤、父親の年齢を超えた今、世に歌を届けていく覚悟を聞いた。
Text:永堀アツオ

──シンガーソングライターとして活動するという決意に至るまでの経緯をおうかがいしたいなと思うんですが。

「僕は5歳くらいの頃からアーティストになりたいなって思ってました。ただ、“なりたい”っていう気持ちと“なろう”っていう姿勢はまた別で。曲を作り始めたのは結構遅くて、二十歳くらいからで、音楽を人に届けていこうって思ったのは25歳の時なんですね」

──どうして25歳の時に動き出しました?

「ちょうど大学院を卒業するタイミングだったので、音楽をやろうっていう決心ができたんですよね。あと、二十歳くらいから準備はしていたけど、曲がなかなか形になっていかなくて。それができるようになったのが25歳のタイミングだったっていう偶然もあって」

──少し失礼な質問になってしまうかもしれないですが、父親が尾崎 豊さんという伝説的なアーティストであるからこその葛藤はなかったですか? 同じ仕事に就くことについて。

「そこの葛藤は全くないですね。なぜならば、父親がアーティストだったから、5歳の時に自分もアーティストになりたいと思ったわけで。大人になってからもその気持ちは全然変わらなかった。大事なことは、父親と同じ職業に就いていることじゃなくて、きちんと周りの人を感動させられるかどうかだと思ったんですね。果たして、それが自分にできるかどうかっていう不安や自信のなさというのはありましたね」

※続きは月刊Songs2017年4月号をご覧ください。

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