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昨年は『セトウツミ』『何者』『デスノート Light up the NEW world』『溺れるナイフ』など9本の映画に出演し、今年は『キセキ ーあの日のソビトー』『帝一の國』『あゝ、荒野』『銀魂』『火花』など話題作への出演が続く日本で最も忙しい人気俳優・菅田将暉。今年の1月にはグリーンボーイズとしてメジャー・デビューし、『ミュージックステーション』への出演も果たした彼が、auのCM“三太郎シリーズ”のサッカー応援ソングとなった『見たこともない景色』でCDデビューする。撮影現場にギターを持参して歌うこともあるほど音楽が大好きという彼に、現在の心境を語ってもらった。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:奥村百恵

──『見たこともない景色』を最初に聴いた時の印象はいかがでしたか?



「まだCMの映像を見ていない段階でこの曲を聴いたんですけど、auさんは今の時代というものをしっかりと感じながら先頭を走ろうとしているんだなというのがすごく伝わってきました。サッカーの応援ソングではありますけど、何かを頑張っている全ての人に向けた応援歌とも言える曲だと思います。ひたむきに汗を流して、ドロドロになって必死で走っている人の背中を押すようなパワーとスピード感を、最初に聴いた時に感じました」



──“歌手・菅田将暉”としてレコーディングに挑んだ時の心境を教えていただけますか。

「正直、この曲をレコーディングした時はこういった形で展開できるとは思っていなかったんです。同じCMのシリーズでは桐谷健太さんが『海の声』をリリースされていますけど、今回のCMに関しては僕が鬼ちゃんとしてCMに出るのではなく、BGMの曲を歌う菅田将暉として参加させていただくという気持ちでレコーディングに挑んでいたので。ところがありがたいことにどんどん大きなプロジェクトになっていきまして、もしかしたらこの曲は僕だけじゃなくて世の中を巻き込んでいってみんなで“見たこともない景色”を見ていこうといった、とてつもなく大きなメッセージが込められた曲なんじゃないかなとデビューが決まってから改めて気がつきました」

──3月22日に先行配信もされているので、既に歌手デビューした実感を感じてらっしゃるのでは?



「先日お店で食事をしていたら、有線から自分の歌声が聴こえてきたので驚きました(笑)。僕自身が日常で“菅田将暉”を感じることって今まであまりなかったので感動したというか。あと、マネージャーさんに電話したら“日本のか〜ぜに♪”と聞こえてきて“メロディコールにしてるんや!”とビックリしたり(笑)、友達から“カラオケで歌ったで〜”と『見たこともない景色』を歌っている動画が送られてきたり。そんな感じで初めての体験ばかりで楽しいです」

──そして、カップリング曲の『ばかになっちゃったのかな』はミディアムテンポの切ない歌声が心に沁みます。この曲のレコーディングはいかがでしたか?

「『見たこともない景色』は疾走感を出すために少し高めのキーになっていますけど、『ばかになっちゃったのかな』は僕が普段カラオケで歌うような曲のキーだったので、少し余裕を持って歌うことができました。自分の中ではまだ“ありふれた”という言葉の解釈が落ち着いてないんですけど、“ありふれたものに感動するなんてバカみたい”とどこかで見くだしていたのに、いざ自分がマジな恋をした途端に“「会いたい」とか「愛してる」といったありふれた言葉の大切さ”に気づくんですよね。でもその通りというか。それぐらい真っ直ぐな言葉や生き様を貫きたくなっちゃったこの曲の主人公の不器用さはすごく共感できます。こんなに1曲のことを考えたことは今までなかったので、そういうのもすごく新鮮です」

──今回のデビューによって新しい発見がたくさんできたんですね。

「その時演じていた役や精神状態、体調、朝か夜かによって歌い方や声色が変わるとレコーディングの時に言われたこともありました。普段は自分で自分の変化に気づかないので、なるほどなと。芝居の現場では演じる役としてしか生きていないので、普段の自分とは当然違うものだと思っているところがあります。それが、最近は自分の変化を如実に感じることができるので、良い発見にもなるし何だか嬉しい気持ちにもなりますね」


※続きは月刊Songs2017年6月号をご覧ください。

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