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板野友美が2017年最初のシングル『#いいね!』をリリースする。それは、これからの季節にピッタリな爽やかでポジティブなポップチューン。“板野友美=デジタルなダンスナンバー”というイメージをいい意味で裏切る、キュートで明るい仕上がりの楽曲は、聴いているだけでウキウキした気分になるはずだ。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:髙橋栄理子

──『#いいね!』はウキウキするようなポップな楽曲。聴いているだけで明るい気持ちになれて、これからの季節にピッタリですけど、板野さんの楽曲としては珍しいタイプですよね。



「そうですね。今回のシングルのために色々な曲を聴く中で、最初に聴いた瞬間からすごく爽やかだなって思ったのが、この曲でした。春っぽい感じもしたし、今まではこういう楽曲がなかったので、2017年最初のシングルとして心機一転する感じがしていいなって。私はいつも楽曲を選ぶ時、こういう曲がいいなってあらかじめ決めないで色んな曲を聴いて、一番ビビッとくるものを選ぶようにしているんです。たぶん、それがその時の自分が求めている感じの曲なのかなって思うので」

──自分のインスピレーションを大事にしているんですね。



「はい。でも、あとから考えると、ライブの時に盛り上がる曲もほしかったですし、リリース時期も春なので、自分でもセレクトがグッドだったなって(笑)。今回候補になっていた曲の中にも、今までやってきたようなダンスナンバーやクラブチューンもあったんですが、これからリリースすることを考えた時、春や夏って夜より朝のイメージだし、爽やかな日差しやお花が咲いている風景も私の頭の中に浮かんできたんです。それに合う曲がいいなと思いながら聴いていたので、パッとこの曲が自分に入ってきたんだと思います」

──やっぱり季節感って大事ですよね。

「すごく大事だと思います。曲を選んでいる時は寒かったので、より、早く春にならないかなって思っていたのかもしれないです(笑)。それにプライベートで聴く音楽には、もちろんダンスナンバーのようなデジタルなサウンドのものもありますけど、最近は爽やかな曲もずっと聴いています。プライベートではそういう曲も聴くのに、自分の曲にはそういう曲がなかったのもあって、爽やかな曲がほしかったのかなとも思います」

──すごくナチュラルな楽曲なので、ボーカルもクリアな印象がありました。板野さん自身は、どのへんを意識して歌いましたか?

「聴いた時に歌詞が入ってきて気分が晴れる。そういうポジティブな曲なので、聴いた人がウキウキワクワクしてくれなきゃ意味がないと思ったんです。だから、滑舌をハッキリとかリズム感がしっかり出るように歌うことを心掛けました。でも歌っているうちに、テンションが上がるような曲なので自然と明るい声が出てきましたし、作曲をしてくださったJeff Miyaharaさんが、こうやって歌うといいよって自分で歌いながらアドバイスしてくださったりもしたんです。Jeffさんはアメリカの方なので、ノリノリに歌ってくださって(笑)。それにつられて私も楽しくレコーディングできました」



──さっき“朝のイメージ”って言ってましたけど、朝起きてこの曲を聴いたら元気になって、その日を笑顔で過ごせる気がします。

「そうだと嬉しいですね。実はこの曲、元々の音はわりとデジタルな感じだったんですよ。でも、私としては、その電子音を少し取り除いてもらって、もっと爽やかな雰囲気にしてほしかったんです。例えば草原でハイキングしている時のような、のんびりした時間に聴きたいなって思える曲にしたかったので。音が多くてごちゃごちゃした感じではなく、どちらかというと聴いた時に緑やお花が見えるようなナチュラルなアレンジにしてほしいってお願いしました。だから、本当にピクニックやドライブの時に聴いてもらいたいですね」


※続きは月刊Songs2017年6月号をご覧ください。

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