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第40回モントリオール世界映画祭で“最優秀芸術賞”を受賞した主演映画『たたら侍』がいよいよ公開になるなど、役者としても注目を集めている青柳 翔。昨年10月にはシングル『泣いたロザリオ』をリリースし、シンガーとしても大きな一歩を踏み出している。そんな彼が、待望の2ndシングル『そんなんじゃない』をリリース。作詞家・小竹正人氏の繊細な視点で切り取られた感情にどう向き合ったのか、話を聞いた。
Photo:松井伴実 Text:山田邦子

──1stシングル『泣いたロザリオ』がリリースされたのは去年の秋でしたが、その後もお忙しい毎日のようですね。



「そうですね。その間は、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』の撮影などもありましたので」

──1stシングルのリリースイベントなども行なわれていましたが、皆さんの反応や反響はいかがでしたか?

「皆さん温かく迎えてくださって、応援してくださって、本当にありがたかったです。感謝の気持ちもありましたが、それに応えるべく、自分も必死にやらせてもらった初リリースイベントでした」

──2ndシングルの制作はいつぐらいから始まったんですか?

「確か1stシングルを出して間もない頃からプリプロをさせてもらって、何曲か録らせてもらった中から選んでいきました」

──1枚目の時も、たくさんの曲の中から選んで決めたというお話でしたね。

「はい。今回もたくさんの作家さんにご協力いただきました。色々な方のアドバイスもいただきながらだったんですが、その中からプリプロしてでき上がったものを聴いたりする中で、もっと成長しなきゃいけないなと思うところもありましたね」

──曲の方向性などはどんなふうにお話を進めていったんですか?

「やっぱり色々な方が今回も“バラードを歌ったほうがいいんじゃないか”ということはおっしゃっていましたね。(厳密に言うと)バラードにも色々なタイプのものがあると思いますが、前作の『泣いたロザリオ』、そして今回の『そんなんじゃない』も、作詞家の小竹(正人)さんが書いてくださってる歌詞にまず向き合い、あとは色々な方からアドバイスをいただきながら、いい歌を歌えるようにということを考えました」

──レコーディングはいかがでしたか?

「ディレクションしてくださる方に“じゃあここはもっとこうしよう”など、色々とアドバイスをいただきながら進めていきました

──この曲を最初に聴いた時はどんな印象を持たれました?



「やっぱりタイトルのインパクトのデカさもありますからね。サビで2回繰り返してるんですが、ここに重きを置かなきゃいけないのかなとも思ったりしました。自分が物事に一生懸命になってるがゆえに人を傷つけてしまうことって、あるじゃないですか。そこから生まれる溝とか、すれ違って別れていくみたいなことって、男女の関係に限らずこういう仕事をしていてもあるなと思うので、そういうメッセージみたいなものも、この曲には込められてるんじゃないかなと思いました」

──青柳さん自身もそういう経験はおありですか。

「多々あります。ここでは男女間の関係性で描かれてますけど、そうじゃない場面で振り返ってみても、あの時傷つけてしまったんじゃないかなとか。自分はそんなつもりじゃなかったにせよ、みたいなことは多々ありましたね。そういうことって大体あとになって気付くことだと思うんですが、気が付いた時には、じゃあ次は気を付けようというふうに考えるようにはしています。とはいっても、物事に真剣に向き合っていればそうなってしまうこともあるのかなと思ったりもしますけどね」

──恋愛においては、なるべくすれ違いたくないなと思ってしまいますが。


※続きは月刊Songs2017年6月号をご覧ください。

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