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4thアルバム『47【ヨンナナ】』を引っ提げて開催された初の全国47都道府県ツアー、初めての日比谷野外音楽堂公演、デビュー7周年を記念した『Over The Rainbowツアー』など、2016年から2017年の初めにかけて精力的なライブ活動を続けてきた吉田山田から、待望のニュー・シングル『街』が届けられた。山田義孝が幼い頃から見ていた夢がモチーフとなって生まれたこの曲は、“街”の中で葛藤を抱えながら生きる人々の背中を押すような応援歌。高揚感溢れるサウンドを含め、吉田山田の新たな魅力が伝わる楽曲に仕上がっている。
Text:森 朋之

──吉田山田にとって2016年は、ライブに重点を置いた1年でした。

吉田結威(以下、吉田)「確かにライブの1年だったと思いますね。47都道府県ライブをやり終えて、その翌月には『Over The Rainbowツアー』が始まって。体力的にもアイデア的にもキツいところはあったんですけど、いま振り返ってみると、それが良かったんじゃないかなって」

山田義孝(以下、山田)「うん、そうだね」

吉田「『Over The Rainbowツアー』は、公演ごとに演出を変えて、曲目も毎回違っていたんです。それって、吉田山田の2人の芯がしっかりしてないと不可能なんですよね。そうじゃないと、演出に負けちゃうので」

──いまのライブの地力が試される場でもあった、と。

吉田「そこで感じたのは、47都道府県ツアーの中で、2人の力がちゃんとついていたってことなんです。歌の力、ライブの表現力も上がったと思うし、“音楽の表現は思っていた以上に豊かだし、もっと可能性を秘めている”という気づきがあったからこそ、『Over The Rainbowツアー』は成立したんじゃないかなって」

山田「1つ1つのライブを飽きずにやれたのも大きかったですね。ツアーが終わってから制作に入ったんですけど、曲作りの感覚も以前とは違っているんですよ。ライブを通して色々な人と出会って、インプットとアウトプットを呼吸のように繰り返して。感情を吐き出して、新しいものを取り入れた1年だったんですけど、そのおかげで自分の中身も変わった気がしているんです。楽曲の制作にも、それが自然に出ているんじゃないかなって」

──その最初の成果がニュー・シングル『街』というわけですね。制作はどのように進められたのですか?

吉田「今回のシングルの制作から、新しいスタッフの方に入ってもらったんですよ。自分たちのデモ音源を全部聴いてもらって、客観的に“吉田山田のこういう歌を聴きたい”という意見をもらって、その中で『街』をシングルにしようということになったんです。もともとは2年くらい前に山田がデモで作っていた曲なんですよ。いい曲なんだけど、ちょっとエッジが立ちすぎてるから、アルバムの中の1曲かなと思っていて。でも、新しいスタッフの方から“こういう曲をシングルとして聴きたい”と言ってもらって、じゃあ、思い切ってやってみようと」

山田「“この曲がシングルになれば、何かが大きく変わるだろうな”と思いましたね。どうなるか分からないという怖さもあったんだけど、現状を打破したいという気持ちは常にあるし、ここは思い切って挑戦してみようって」

──『街』は山田さんが幼い頃から見ていた夢がモチーフになっているとか。

山田「もともとは、小さい頃から時々見る悪夢がもとになっているんですよ。厚い雲の中から怪獣が現れるっていう夢なんですけど…」

※続きは月刊Songs2017年6月号をご覧ください。

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