Over The Top *撮り下ろし3ページ |
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──本誌初登場になりますので、まず、バンド結成の経緯から教えていただけますか?
永見和也(以下、永見)「最初、男衆3人が集まって」
坂本夏樹(以下、坂本)「各々のバンド活動が止まって、何か新しいことができないかな? っていうタイミングで、もともとお互いに知り合いだった男集団が集まったんです。この3人でバンドをやるのであれば、誰かボーカルがいたほうがいいよねって話していた時に、共通の知人に“里香ちゃんと一緒に1回やってみいへん?”っていうお話をいただいて。集まってみたら、音を合わす前からビビッとくる何かを感じて」
永見「初日から空気感は良かったですね」
──初対面はどんな印象でした?
田中裕基(以下、田中)「最初に会った時はすごく緊張してましたね。今までの経歴を知っていたし、年齢も若いし、どんな子なのかなってガクガクしてて。でも、実際に話してみると、いい意味で年下っていう感じがしない。大人っぽいし、しっかりしてるなっていう印象でした」
坂本「もっと小さい女の子やと思ってたんですけど、『北斗の拳』でいうラオウのような大きさを感じて。すごくデカく見えたんですよね(笑)。初対面で圧倒されるようなものがあったので、ボーカルをやってくれるなら、この人がいいなって。ボーカルに引っ張っていってほしかったからイメージ通りやったし、そのイメージを軽く超えてくる圧倒感があったから」
岸野里香(以下、岸野)「私は色んな不安があったんですけど、3人に会った時にホッとしました。いい人オーラが出ていたので」
──(笑)。岸野さんはどうして音楽の道に進むことを決意したんですか? 選択肢は色々あったと思うのですが。
岸野「今まで6年間やってきた中で、何が一番自分に合っていて、何が一番楽しかったかって考えた時に、私はもっと歌を頑張って、歌で活躍したいなと思ったんですよね。だから3人から声をかけてもらった時は、ワクワクとドキドキしかなくて。相性的に大丈夫かなっていう心配はあったんですけど、皆さん、いい人オーラが出すぎてるし、安心感もあったので、この人たちとやったら、やっていけるんじゃないか、不安があったとしても、メンバーのみんなが支えてくれるんじゃないかって思いました」
──では、逆にメンバー的には彼女のボーカルについてどう感じました?
坂本「音楽的なことで言うんだったら、他の追随を許さない鋭い抜け。僕ら結構、音が大きいし、やってることも各々いたバンドが複雑なところだったので、歌を邪魔するようなボイシングやフレージングが多いんですよ。でも、そんなことは関係なく、歌がガンと前に出てくる感じがすごいなと思いましたね」
田中「初めてスタジオに入った時に、バーンッて声が抜けてきて。今まで色んな人とやってますけど、そういう抜けの鋭さを感じたのは初めてでした」