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横山由依×松井珠理奈×北原里英×久保怜音
5月31日にリリースされたAKB48、48枚目のシングルは、合唱バージョンが「第84回 NHK全国学校音楽コンクール」中学生の部の課題曲として公開された楽曲。総勢35名の選抜メンバーによる歌声と、自分のためではなく、誰かのために願いごとを使えば世界中が幸せになれるという歌詞が心に刺さる作品になっている。そして6月17日には、今年も「AKB48 49thシングル 選抜総選挙 〜まずは戦おう!話はそれからだ〜」を開催。そこで今回取材に参加してくれた横山由依、松井珠理奈、北原里英、久保怜音の4人に、楽曲についてはもちろん、目前に迫った総選挙への意気込みも聞いてみた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:髙橋栄理子

──シングル・バージョンとは違いますが、今回、AKB48の楽曲が“第84回 NHK全国学校音楽コンクール”(Nコン2017)中学生の部の課題曲になりましたよね。すごくステキなことだと思うんですけど、その話を最初に聞いた時、皆さんはどう思いましたか?



横山由依(以下、横山)「朝ドラ(『あさが来た』)の主題歌(『365日の紙飛行機』)をやらせていただいた時もそうだったのですが、Nコンの課題曲というのも、それまでAKB48が経験したことがなかったので、新しいことをやらせていただけるのが嬉しかったですし、どんな曲になるんだろう? ってワクワクしました。しかし、実際に曲を聴いてみたら、私がイメージする合唱曲とはちょっと違っていて。合唱曲って、明るい感じとか希望を感じさせるようなものが多いと思っていたのですが、『願いごとの持ち腐れ』は切ない雰囲気だったので、最初は意外で驚いたんです。でも、そういう曲は合唱曲では難しいと聞いたので、難易度は高いのかなと思いますし、Nコンには多くの学校が出場するので、この曲をどう歌っていただけるのか楽しみです」



北原里英(以下、北原)「私はまず、皆さんがAKB48の曲を歌うことについてどう思うのかな? と考えました。私自身、合唱曲になると聞いて驚きました。楽曲のイメージからは想像できなかったので。でも、実際にAKB48も女声3部合唱に挑戦するとなった時に、私達の強みである人数の多さは合唱に活かせるかもしれない! と思いました。一昨年の課題曲だったSEKAI NO OWARIさんは4人ですし、去年のmiwaさんは1人。そういう方達にはできないことがAKB48にはできるなって、とても自分の中でしっくりきたので、Nコンが始まる頃には不安が全くなくなりました」



久保怜音(以下、久保)「AKB48の曲は中学生の部の課題曲なんですが、私も今、中学生なので、同じ世代の子が私達の曲を歌ってくれると思うと嬉しいですし、これをキッカケにもっとたくさんAKB48の曲を聴いてくれたらいいなと思います。私はもともと音楽が好きでピアノもやっていましたし、吹奏楽部でフルートもやっていたので、普段のAKB48とは違うタイプの曲を歌えるのは個人的にも嬉しかったです」



松井珠理奈(以下、松井)「合唱は誰もが通る道だと思うんです。それだけに今、合唱をやっている方や今回Nコンに挑戦する方に聴いていただけるのはもちろん嬉しいんですが、お母さん世代やおばあちゃん世代の方が聴いても“合唱か、懐かしいな”と思っていただける気がするので、いつもより聴いていただける方の層が広がるんじゃないかと思いますし、『365日の紙飛行機』と同じように、幅広い方に愛されるグループになるチャンスなんじゃないかと思います」

──その課題曲は合唱バージョンだったわけですけど、今回シングルとしてリリースされるのは合唱ではなくシングル・バージョン。バージョン違いになっているっていうのも珍しいですよね。

北原「1曲で二度楽しめると思います」

横山「同じ曲だけどアレンジが全然違うので、別の曲みたいに感じますしね」

北原「でも、合唱バージョンのクセがついてしまっていたので、シングル・バージョンのレコーディングをした時、最初はちょっと苦労しました」

横山「合唱は合唱で難しかったしね。合唱とシングル・バージョンでは歌い方が違うと教えていただいたんですが、私達が普段歌っているのはポップスなので、合唱はストローを使ってノドの奥を広げるイメージをしてから声を出すというような細かいところから教えていただきました。それに合唱は振付もないので、そこも難しかったです」



松井「合唱バージョンの時に1つ1つの歌詞をより深く考えて、それに合った表情をしながら歌ったおかげで、(シングル・バージョンのレコーディングでは)いつも以上に歌詞の意味が理解できましたし、1つ1つの言葉をもっと大事に歌っていかなきゃいけない、ということを改めて感じることができました。やはり自分達がきちんと歌詞の内容を理解していないと、それを表現できないし、伝えることもできないと思うんです。だから、このシングルはもちろんですけど、今後出す楽曲に対しての向き合い方も変わっていくような気がします」


※続きは月刊Songs2017年7月号をご覧ください。

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