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オリジナル曲でのシングルとしては2015年11月の『LINE』以来。その間、カップリング曲中心にまとめた『POPMAN'S ANOTHER WORLD』&全国ツアー「TOUR2016 POPMAN'S CARNIVAL」、12組のアーティストにプロデュースを依頼したコラボ・アルバム『re:Action』&初の対バンツアー「TOUR2017 re:Action」と、様々な切り口によるスキマスイッチを見せてきた2人が、満を持してリリースする新曲。それは聴いたことのないスキマスイッチと、よく知っているスキマスイッチが4曲の中にコンパクトに収められた聴き応えある1枚となった。誌面には、「TOUR 2017 re:Action」のツアーファイナルとも言える追加公演「TOUR 2017“re:Action”S.S vs S.S」東京公演のレポートを1ページ掲載。
Photo:駒井夕香 Text:前原雅子

──レコーディングはかなり前から進めていたのですか?



常田真太郎(以下、常田)「去年の8月が最初です。そこで『ミスターカイト』を録って、最後が今年6月から7月頭にかけて『リチェルカ』っていう感じでしたね。『ミスターカイト』はできた感触がとても良かったというのもあって、この間のライブでお披露目したんですけど」

──その『ミスターカイト』ですが、これまでになかった感じですね。

大橋卓弥(以下、大橋)「なかった感じを作ろうと思った曲でしたね」

常田「この曲は、卓弥から“こういうアイデアいいんじゃない?”っていうのをもらって、“面白そうだね”ってとこから作っていったんです。“静と動”が曲の中にあるみたいな」

大橋「サビを聴いた印象と、そこ以外を聴いた印象をガラッと変えたら面白いなと思って。中学の時にCMで流れてた曲をCD屋さんに探しにいって。当時は試聴機とかもあまりなかったし、ネットも今みたいにすぐ調べられるわけじゃなかったので、とりあえず一番新しいアルバムを買って帰ったんです。で、すごく楽しみにしてCMの曲を頭出ししながら探したんですけど、いくら探しても見つからなくて。ここには入ってなかったんだ……って、すごいショックで。お目当ての曲が入ってないならいいやって、それ以上聴かなかったんですね。でもしばらくして何となくかけてたら、そのサビが出てきたんですよ。それが衝撃的で。その時から曲の頭とサビが全然違う曲って面白いなって、すごい記憶に残っていて。いつか作ったら面白そうだなと思ってたんですよね」




──今までそのアイデアで作ろうと思ったことはなかったんですか?

大橋「意外となかったですね。この曲を作る時、ちょっとフォークみたいなことも意識したので、それがあったからかもしれないです」

──フォークというものが出てくるキッカケは、何かありました?

大橋「もともと父親がフォークが好きで。車でかけてたのも吉田拓郎さんとか斉藤哲夫さんとかが多かったですし。小田和正さんの『クリスマスの約束』っていう番組で斉藤哲夫さんや拓郎さんと一緒になった時も、親父が一番喜んでましたからね(笑)。その影響もあってフォークはやっぱり好きなので、これまでもフォークっぽい曲は自分のソロの時に書いてみたりしてたんですけどね。たま~にそういう曲を書きたくなるので。今回もそういうものと、自分達が今やってるポップスを融合できたらいいな、じゃあ、あのアイデア使えるかもなと思って」

──この曲を聴いてそれは感じました。拓郎さんとか、フォークの言葉の詰め方に通じるものがあるなぁと。

大橋「何か最近、そういう音楽ってないなっていうのもあったんですよね。それこそ僕みたいに両親の影響とかで、みんな確実に聴いたことはあるはずだと思うんですけど、そのわりに最近聴かないなぁって。それで、作ってみようと思ったんです」



──まずはメロディーからですか?

常田「トラックを先に一度に作って、こういう雰囲気いいよね、みたいに2人でブラッシュアップして。サビの前の間奏で一回盛り上げてみようとか。で、サビだけメロディーを決めたあとで、Aメロは卓弥に任せるみたいな感じにして。その時はすでにイメージがあったんだよね?」


※続きは月刊Songs2017年9月号をご覧ください。

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