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ドラマ「リーガルハイ」や「デート~恋とはどんなものかしら~」などを手掛けた脚本家の古沢良太と新垣結衣×瑛太のW主演で贈る奇跡のロマンティックコメディー映画『ミックス。』。新垣演じる元天才卓球少女の多満子と軽い気持ちで付き合い、のちに多満子と卓球で対決することとなるスター選手の江島をドラマやCM、映画などで活躍中の瀬戸康史が演じている。全日本卓球選手権に出場するほどの実力を表現するためにハードな練習を行なったという彼に、今作の魅力や役について、さらに音楽での思い出などを聞いた。
Photo:秋倉康介 Text:奥村百恵

──最初に台本を読んだ時にどんなことを感じましたか?



「卓球映画というと『ピンポン』という代表的な作品がありますが、同じ卓球を扱った作品でもいい意味で差別化を図れるような内容になっていればいいな、と思いながら台本を読ませていただきました。読んでみると『ピンポン』とは違った魅力のある作品でしたし、笑って泣ける素敵な作品になる予感がしました」

──瀬戸さんが演じられた江島というキャラクターは観客の女性から反感を買われそうな部分もありますが、どこか魅力的に思えたのは、瀬戸さんが愛情を持って演じてらっしゃったことが大きいのではないかなと思いました。



「ありがとうございます。確かに江島は“人としてどうなんだろう?”と思う部分もありますが、おそらく彼は悪気なく本能のままに動いていて、故意に人を傷つけようとは思ってないのではないかと思いました。監督とも話したんですけど、その解釈で合っていました。なので、魅力的に見えていたなら嬉しいです」

──江島はスター卓球選手ということで、卓球シーンの撮影は大変だったのではありませんか?

「今作までラケットすらあまり握ったことがなかったので、まずは握り方から練習しました。撮影時期がちょうど舞台の稽古中だったんですけど、なるべく短期間で成長できるように稽古の合間を縫っては練習しに行ったりしました。その甲斐あってか、わりと早い段階で基礎は身に付いたのではないかなと思います」

──遊びでやるのとは違って、本格的な卓球というのはかなり難しそうですね。

「きちんとしたテクニックが必要でしたし、何より中腰の状態が長時間続いたのが想像以上にしんどかったです(笑)。あと、プロの選手同士だと相手が球を打つ直前のフォームを見て“こういう球が来るな”というのが分かるらしく、知れば知るほど奥が深いなと思いましたし、とってもシビアなスポーツだと実感しました」

──卓球のお話をしている時の瀬戸さんの目がキラキラしているので、相当ハマってしまったのではないかと(笑)。

「完全にハマりました。マイラケットもありますし、暇さえあれば卓球をやりたいぐらいです(笑)」

──キャストの皆さんで卓球部を作ったら盛り上がりそうですね。

「いいですね! 現場では卓球シーンの撮影以外でもみんなで卓球をやって、すごく楽しかったです。瑛太さんにはボロ負けしましたけど、卓球部を作ったら佐々木優馬役の佐野勇斗くんには絶対に負けたくないです(笑)」

──やはりそこは江島のようにダントツで上手くないとダメですよね(笑)。

「そうですね(笑)。そういえば江島が1人で多球練習をしているシーンがあるんですけど、監督がなかなかカットをかけてくださらなくてツラくて…(苦笑)。でも、あとで聞いたら江島が本気でツラそうにしている顔が撮りたかったと(笑)。本当にハードだったので、終わった瞬間に足がプルップルになって倒れましたからね(笑)」



──卓球のシーンももちろん楽しめましたが、多満子が人生を再スタートする過程もしっかりと描かれているところも今作の魅力だなと感じました。

「一度挫折したり諦めてしまったことを再スタートさせるのはかなりエネルギーが必要だと思いますし、周りの目からも自分にも打ち勝たなきゃいけない。それを乗り越えた多満子はものすごく強い女性だと思います」


※続きは月刊Songs2017年11月号をご覧ください。

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