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Ms.OOJAの6枚目となるオリジナル・アルバム『PROUD』が完成した。抜群の歌唱力を生かしたバラードはもちろん、今作ではライブを意識したアップテンポなナンバーもあり、シンガーとしての表現の幅をグッと広げた印象だ。「自分自身を解放できたからこそ書けた」という言葉通り、肩の力を抜きながらも自分らしく胸を張る彼女の姿が刻まれている。
Text:山田邦子
──ニュー・アルバム『PROUD』、とても素晴らしかったです。ひと足先にライブに行ったような感覚になれるくらい、聴き手との距離感が近い楽曲ばかりだなと思いました。

「それはすごく嬉しいです。実は今回アルバムを作るというよりも、ライブのことをまず考えていたんです。前回の『AGAIN』ツアーがすごく楽しかったので、早くまたツアーがやりたいって思ってたから。そこでこういう曲をやったらいいよな、この曲の時はこういう演出をしたいなとか考えながらだったので、自然とみんなの声とか反応を意識した曲ができていったんです。アップ(テンポ)な曲で、みんなで一緒に歌えるようなところも意識しました」

──前作の『AGAIN』に収録されていますが、ライブで『I'm ALIVE』を披露し始めた頃から意識の変化があったのかなと感じています。Ms.OOJAといえば泣けるバラードをしっかり聴かせるというイメージだと思いますが、あの曲はかなりアップテンポで、みんなを元気にしてくれましたよね。

「『I'm ALIVE』は、自分が変わるひとつのキッカケになりました。あの曲を作っている時、私がこういう曲を作っていいのかな、お客さんビックリするんじゃないかなって悩みながらだったんです。だけどフタを開けてみたらみんな大好きだって言ってくれたし、ライブでも盛り上がってる。あぁ、いいんだ。こういうのもアリなんだって思わせてくれたんです。あそこから変わりましたね、曲の作り方とかも」

──昨年リリースしたリスペクト・カバー・アルバム『Ms.OOJAの、いちばん泣けるドリカム』の存在も大きかったのでは?

「そうですね。カバー曲はこれまでたくさん歌ってきましたが、歌手を目指すキッカケになったDREAMS COME TRUEの曲だけで構成されていて、生半可な気持ちじゃできないものだったけど、あんなにもいい曲に囲まれながらレコーディングをしたりライブをしたりする中で、気持ちの面も変わったんです。ちょっと、ラクになれたんですよね」

※続きは月刊Songs2018年3月号をご覧ください。

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