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一度耳にしたら忘れられない美しいハイトーンボイスの持ち主、Beverly。昨年春のドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の主題歌になった『I need your love』が話題となり、夏にはアリアナ・グランデの来日公演でサポートアクトを務めるなど、その名を一躍ポップシーンに広めてきたフィリピン出身のシンガーだ。本誌初登場となる今回は、現在放送中のドラマ『海月姫』(全国フジテレビ系 月9ドラマ)の主題歌にもなっている新曲『A New Day』についてはもちろん、これまでの歩みについても語ってくれた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:山田邦子

──初めてインタビューさせていただきますが、日本語がお上手ですね!



「いえいえ。分からない言葉もあると思いますが、頑張ります。日本語は、高校生の頃に日本のアニメを見て覚えました。最初は“心配ないよ”とか“カワイイ”だったかな。フィリピンでも勉強しましたが、日本に住むようになってからも日本語学校に行っています。とても楽しいです。スタッフの皆さんも優しいし、ファンの方からのあたたかい応援も感じています。本当にありがたいです」

──では、いよいよリリースされる1stシングル『A New Day』について聞かせてください。表題曲は、現在放送中のドラマ『海月姫』の主題歌になっていますね。



「はい。初回の放送をとても楽しみにしていたので、曲が流れてきた時はテンションが上がりました。どこで流れるんだろうってずっとドキドキしていたんですが、最後のとてもいいシーンで聴こえてきました。嬉しくて我慢できなくて、テレビを見ながら一緒に歌っちゃいました(笑)」

──どんな曲になっているか、お話ししていただけますか?

「『A New Day』は、普遍的な愛をテーマにしたバラードです。彼女と彼氏の恋愛の関係だけじゃなくて、家族や友達同士など、みんなきっと誰かからの愛を感じていますよね。この曲を聴いて、あぁ、自分はひとりじゃないんだっていう気持ちを感じてもらえたらと思っています」

──レコーディングはいかがでしたか?



「バラードを歌うのは好きだし得意なほうだと思っていますが、日本語の発音はやっぱり難しいですね。少しは成長してきたと思っていますが、細かいところなど、上手くいかないところは何度も録り直しました。サビで“ひとりじゃない 君がいるよ どんな時も強くなれる”という歌詞があるんですが、私自身も毎日そう感じていますので、とても素直に歌うことができました。私はもともとすごく恥ずかしがり屋だったので、人前で歌ったりすることができなかったんですね。でもお母さんがいつも隣にいてくれて、私の背中を押してくれたんです。お母さんの支えがなかったら、私は今、日本にいないと思います。ホームシックになる時もあるけど、そんな時も周りの皆さんがいます。ひとりじゃないって、とても思います。この曲がいつも心の中にあります」

──歌うこと自体は好きだったんですか?

「小さい時から大好きでした。ラジオから流れてくる音楽に合わせて、いつも大きな声で一緒に歌っていました(笑)。でもそれは、家の中だけ。それを見ていたお母さんが、色んな歌のコンペティションに出ることを勧めてくれました。それが、私の自信になっていったんです。お客さんの拍手やあたたかい応援を感じた瞬間、永遠に歌を歌っていきたいなと思いました」

──Beverlyさんが歌手になることは、きっと運命だったんですね。

「でもフィリピンの友達はビックリしています。(あんなに恥ずかしがり屋だったのに)日本で歌を歌っているの!? って。今年のお正月にフィリピンに少しだけ帰ったんですが、お母さんとか親戚とか友達も、みんなが応援してくれていますのでとても嬉しかったです」


※続きは月刊Songs2018年3月号をご覧ください。

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