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昨年は映画『たたら侍』の主演を始め、大ヒット映画『HiGH&LOW』シリーズや主演ドラマ「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」といった幅広い作品で活躍中の青柳 翔。WOWOW『ドラマW 食い逃げキラー』で類まれな運動能力を活かしながら食い逃げ犯たちを次々と捕まえる異色のヒーロー“食い逃げキラー=川谷省吾”を演じた彼に、ドラマの魅力や役について、さらに音楽について語ってもらった。
Photo:松井伴実 Text:奥村百恵

──元陸上界の花形スターだった主人公の省吾が“食い逃げキラー”としてお店に雇われるという斬新な物語ですが、最初に台本を読んだ時の感想を教えていただけますか。



「まず、パンチ力のあるタイトルだなと思いました(笑)。“食い逃げキラー”は職業的には“万引きGメン”みたいなことではあるんですけど、台本を読んでみると単に食い逃げ犯を捕まえる物語というのではなく、省吾が成長する様子がしっかりと描かれていたんです。感動できるところもあり、コミカルな楽しさもあるので面白いドラマになる予感がしました」

──今まではどちらかというとシリアスな役を演じることが多かったと思いますが、このドラマはヒューマン・コメディということなので、青柳さんのコミカルなお芝居を期待しているのですがいかがでしょうか?



「動きや衣装の着こなしなど、監督と話し合いながらコミカルさを表現できるようなアイデアを色々と試していて、その中から良かったものを採用していただいているのですが、アイデアを考えるのはとても楽しいです」

──例えばどんなアイデアを出されたのでしょうか?

「省吾はジャージ姿のことが多いんですけど、わざと格好つけてジャージを着ることで誰かに突っ込まれるとか(笑)。内面に関してはどうでもいいことを気にしているとか、色々な面で面白さを出せればいいなと試行錯誤しながら演じています。というのも、ドラマが進んでいって省吾の過去が明かされるとどんどん話が重くなっていくので、監督が前半は楽しくて面白い感じにしたいとおっしゃったんです。今は前半の撮影真っ最中なので、それに応えるべく面白さを意識して演じるようにしています」

──コミカルなシーンも楽しみですが、走るシーンも多いということで陸上トレーニングをされたそうですね。



「クランクイン前に走り方の指導をしていただきました。あと、陸上に関する動画を見て研究したり、実際にランニングをして役作りしました」

──食い逃げ犯を追いかけるシーンで気をつけたことはありますか?

「全力で走ると形が崩れてしまうので、そういったことに気をつけたり、食い逃げ犯を演じている役者さんやカメラマンさんなど、全員で呼吸を合わせながら走るようにしています。ただ、全員で呼吸を合わせつつも疾走感を出さなければいけないので、そこはすごく難しかったです」

──サラダバー純、悪魔のヤン兄弟、ステーキの鉄、裏道さんぽマスターなどユニークなあだ名のついた食い逃げ犯が登場するのも見どころですよね。

「そうですね(笑)。あだ名通りキャラの濃い個性豊かな食い逃げ犯たちを省吾が追いかけるシーンは、このドラマの見どころと言えます。普通に走って追いかけるだけじゃなく、パルクールあり、ドローンを使った空撮あり、その他にも色々な工夫をして面白い映像を撮っています。疾走感を感じていただきつつ、クスッと笑えるシーンもあるので後半の撮影も楽しみながら全力で挑もうと思っています」

──ユニークな食い逃げ犯の中で一番お気に入りのキャラクターを教えていただけますか。

「一番気になっているのは、裏道さんぽマスター(笑)。これから撮影なのでまだどんなシーンになるか分からないんですけど、省吾は全力で走るのに食い逃げ犯が散歩ってどういうことだろうと(笑)。撮影がとても楽しみです」


※続きは月刊Songs2018年4月号をご覧ください。

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