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EXILE SHOKICHIが2年振りとなるソロ作を遂にドロップ! 本人も“リスタート”と位置付けるニュー・シングル『Underdog』は自分なりの新しいヒップホップの形を模索しつつ、より外に開かれた珠玉の1枚に仕上がった。カップリングにhide with Spread Beaverの名曲『ROCKET DIVE』のカバーを取り上げた経緯を含めて、興味深い話をたくさん聞くことができた。
Photo:橋本勝美 Text:荒金良介

──2年振りのソロ作になりますね。



「EXILE THE SECOND(以下、SECOND)がフル活動していたので、走りっぱなしの2年間でした。ツアー2本、アルバム2枚、その間に夏フェスも出ましたからね。ただ、その中で自分もSECONDで曲作りをしたので、音楽と向き合えたとても有意義な時間でした。自分のステップアップに繋がる大きな2年になったなと。

──これまでになく濃密な2年間だったと?



「ずっと曲を作り続けてましたからね。そこで色々な音楽にトライさせてもらい、色々な声を聞くこともできたから。で、ファンの方からソロのリリースを待ってます! という声をもらっていたので、またやってもいいのかなと」

──今作はこの2年の活動が反映されてると言えますか?

「それはありますね。やりたかった曲調とかSECONDでも表現できたから、一度自分の音楽観がフラットになったんですよ。今なら曲をめちゃくちゃ自由に作れるんじゃないかと。で、やりたいことをそのまま形にできたと思ってます」

──ソロとしてやるべきことが明確になった部分も?

「そうですね。ソロをやる上でも目標を決めて……ソロ・ツアーをやりたくて。それをイメージしながら、曲も作りました。あと、今回は音楽の垣根を考えずに、自由に面白いことをやりたくて」

──今作は本当に好きなことをやっちゃおうと?

「自分っぽくて、それプラス、ファンの皆さんにも喜んでもらえるものを作ろうと。そして、自分の音楽を聴いたことがない人もビックリさせたくて。何か、自分を俯瞰でプロデュースできたんですよね」

──では、今作のビジョンはいつ頃から?



「去年の今頃ですかね。結構、2〜3年先まで自分の計画を立てるんですよ。ソロは1年前から作戦会議を繰り広げてました。だから、1年前から『Underdog』みたいな音は流れてましたね。こういう曲調なら、みんなが取っ付きやすくて楽しいだろうなと。R&B、ヒップホップを消化した曲はあるから、そのキャリアを踏まえて、こういう曲をやれば成立できるかなと。で、カップリングはいよいよhideさんのカバーだなと」

──このカバーの構想自体は?

「ええと、15年ぐらい前ですね(笑)」

──えっ、そんなに昔から!?

「自分のマイ・ファースト・ヒーローがhideさんだから。自分の家は親がスティーヴィー・ワンダー、マイケル・ジャンクソンを聴いてましたとかではなく、ごく普通の家でしたからね。そんな少年の前に友達がモッキンバードのギターを持ってきて、“何だ、これは!”って。すごく衝撃を受けたんですよ。その友達から“X JAPAN”、“hide”を教えてもらい、そこで音楽という宇宙に出会えた感覚になったんです。hideさんキッカケで音楽を聴くようになり、それからR&Bやヒップホップに出会って、ここにいるんですよ。だから、いつかカバーしたいと思ってました。でも今じゃないと思い続けて……このタイミングで『ROCKET DIVE』をカバーしたら面白いかなと」

──今なら自分らしくカバーできるんじゃないかと。

「そうですね。このリスタートというタイミングでやったら、ものすごく勢いもつくし、意外性もあるかなと。今年はhideさんの没後20年でもあり、色々な偶然も重なったから。それで今回はオマージュじゃないけど、ヒップホップの手法で昔のレジェンドをサンプリングして、自分なりに精一杯のリスペクトを込めようと」



※続きは月刊Songs2018年6月号をご覧ください。

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