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平田ぱんだ×ビートりょう
ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・キンクス、ザ・フーなどをルーツに持ち、ロックンロールの素晴らしさ、楽しさ、奥深さを体現し続けているTHE BOHEMIANSが初のベスト・アルバム『That Is Rock And Roll 〜Best Of THE BOHEMIANS〜』をリリース。これまでにリリースした8作のオリジナル・アルバムからバランス良くセレクト、16曲中9曲を再レコーディングした本作は、これまでのキャリアを網羅すると同時に、いま現在のバンドの状態がリアルに感じられる作品に仕上がっている。物事には“キッカケ”が大事。このベスト盤をぜひ、ロックンロール・ミュージックの入口にしてほしいと思う。平田ぱんだ(Vo)とビートりょう(Gt)の2人に聞いた。
Text:森 朋之
──初のベスト・アルバム『That Is Rock And Roll 〜Best Of THE BOHEMIANS〜』がリリースされました。ベストを出すことになったのは、どういうキッカケだったんですか?

平田ぱんだ(以下、平田)「プロデューサーであり、レーベルオーナーの山中さわお氏(the pillows)から“お前らはアイテムが多すぎる。ライブを観て、最高! と思っても、どのアルバムを買っていいか分からない。まず、最初に手に取ってもらうアイテムを物販に置きなさい”と言われたんですよ」

ビートりょう(以下、りょう)「THE BOHEMIANSの入門編みたいなアイテムがあったほうがいい、ということですね」

平田「我々としても、さわおさんの言ってることはよく分かったし、“確かにそうだな”と思って。最初はライブの物販として販売するつもりだったんですけど、メンバーやスタッフが“もっとモンキービジネスしようぜ”と言い出したので、ベスト・アルバムとしてリリースすることになりました」

りょう「そんな言い方はしてないですけどね(笑)」

平田「自分としては8枚目のアルバム(『DELICIOUS』/2017年12月)と同じタイミングで出したいくらいだったんですよ」

──早くベストを出したかった?

平田「というよりも、過去の曲を再録したかったんです。“○周年”みたいなタイミングでベストを出すのはロックっぽくないけど、違うレーベルから出していた曲をまとめて再録するのはすごくいいなと思って。本当は全て再録したかったんだけど、さわおさんに“そこまでお前らにかける予算はない”と言われて」

りょう「ハハハハハ」

平田「特に初期のアルバム(1stアルバム『I WAS JAPANESE KINKS』/2010年5月、2ndアルバム『憧れられたい』/2011年8月)の楽曲はライブで鍛えられてますからね。実際、再録したバージョンのほうが遥かにいいんですよ。このベストを聴けば、ロックンロールバンドたる証を見せつけられるかなと。…これからずっと再録ばっかりやろうかな」

りょう「いやいや(笑)」

※続きは月刊Songs2018年9月号をご覧ください。

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