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昨年4月にリリースした『渡月橋 ~君 想ふ~』が、今なおロングセールスを続けている倉木麻衣。この曲も収録された、自身初のコンセプト・アルバム『君 想ふ ~春夏秋冬~』が完成した。日本の四季に寄り添うように生まれた楽曲たちが、彼女の歌声で美しい華を咲かせる…!
Text:瀬尾水穂
──本誌へのご登場は、アルバム『Smile』(2017年2月)のリリース・インタビュー以来になります!

「お久し振りです! 今年は、聴いてくださる方との交流を大切にし、そこで生まれた想いやメッセージを“音楽配信”という形でお届けしていました。また、様々な場所でリアルタイムに皆さんの声を聞かせていただく機会がありまして。やはり多くの皆さんが、自分の心に寄り添ってくれるような歌を求めているんだな、と感じたんです。今回のアルバムには、そういった曲をたくさん入れようと思いました」

──それはとても貴重な経験でしたね。

「そうなんです。それから『渡月橋 ~君 想ふ~』でトライさせていただいた“和テイスト”の曲を、もっと発信できたらいいな、という想いも生まれまして。日本の美しさって何だろうと考えた時、四季の美しさではないかとひらめいたんです。それがアルバム・コンセプトに結びつきました」

──最近の日本は季節感が薄れてきていると言われていますが、しっかりと耳で味わうことができました。ぜひ1曲ごとにお話を伺わせてください。

「1曲目の『Light Up My Life』は、冬のイメージ。ゲーム『戦場のヴァルキュリア4』の主題歌として発表したもので、実際にゲームをプレイして制作に挑んだのですが、切なさと前向きさが融合するような楽曲を目指しました。どんな暗闇でも、光=希望を見出して一歩前に踏み出す気持ちを持とうよ、という願いを込めています。レコーディングはピアノの音を聴きながら、自分に語りかけるように歌いました。自分の胸の中で、ゆっくりと花が開いていく…そんな感覚がありましたね」

──冬と言っても閉ざされた世界ではなく、倉木さんの歌声からは雪解けを待つ暖かさが感じられました。2曲目は『Be Proud ~we make new history~』。

「私がアンバサダーを務めている日本ユニシスさんの創立60周年記念ソングとして制作したのですが、実は私も来年でデビュー20周年。皆さんと心を繋いできた軌跡を振り返りつつ、ここからまた新たな歴史を作っていこう! という私自身の想いも込めて歌いました」

──ついこの間デビュー15周年をお祝いしたような感覚です…!

「月日が流れるのは早いものです(笑)。小学生の頃から私の音楽を聴いてくれていたという女の子が、成人し、さらにはお子さんを抱えてイベントに来てくださったりすると、本当に親戚のような気持ちで“こんなに立派に大きくなって…(涙)”と、思わず口から出てしまいます(笑)」

──私も倉木さんをデビュー時から応援してきたので、“倉木さん、大きくなって…(涙)”という気持ちです(笑)。

「ウフフ、やっと“ハタチ”になります! なんて(笑)」

※続きは月刊Songs2018年11月号をご覧ください。

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